名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

イスカリオテ 4

タイトル:イスカリオテ 4(小説:電撃文庫)
作者  :さんだまこと:三田誠
絵師  :岸和田ロビン
デザイン:?
編集  :?

自動人形が好きな人ならこのシリーズは絶対転びます。
それと、聖書を下敷きにした伝奇アクションなのですが、このシリーズには神学考証を作者とは別の方が担当されているため、細かい部分にも行き届いた設定になってます。(……まあ、私ぐらいの知識じゃどこまでが正確なのかよくわかりませんけどね!)

イザヤとノウェムの関係も巻を追う事に結びつきが強くなってきていて、実に実に微笑ましくニヤニヤが止まりません。

今回は中編集とはなってますが、実質的には各中編の内容は繋がっているのでストーリーとしては普通に続編扱いですね。

七つの大罪が具現化した魔<獣>に脅かされる世界。
<獣>と戦い続ける特別指定教区・御陵市で、英雄であった兄「九瀬イザヤ」になりすまし、遺伝子認証をも欺いて第九祭器・ノウェムを起動させて、イザヤは戦いに勝ち残ることが出来るのか……(以上前の巻の紹介のコピペ)

ストーリーについては、特に触れません。ノウェムがだんだん恋する乙女と化しつつあったり、初めて友達ができたり、ああもうなんてかわいらしいお持ち帰りしたい!という気分でいっぱいでストーリーどころではないのです<ヲイ


この作品の名台詞

「イザヤ様が悪いんです! 絶対にイザヤ様が悪いんです! いつもいつも、どうしてイザヤ様が私を伴ってくださらないのです!
イザヤ様の剣で盾なのが私だと、何度も言ったはずです。なのにその剣をおいて、どうしていつも勝手に行動してしまうんです! こんな風に主を捜さなきゃならないのなんて、人形としての屈辱で、主の怠慢と判断します。今回単独で断罪衣(イスカリオテ)の展開ができたようですが、それだって運否天賦に違いないでしょう。一体どれだけしたら、学んでくださるのですか! ああもう、どうしてもっと使ってくれないのかと抗議するのが私です! もう少しぐらい頼ってくださってもいいと切実に思うのが私です!」
「それは、その……
その……悪かった」
「……分かってくださればいいのです」

→解説


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