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藤堂家はカミガカリ 3

タイトル:藤堂家はカミガカリ 3(小説:電撃文庫)
作者  :たかとおひょうすけ:高遠豹介
絵師  :油谷秀和
デザイン:?
編集  :?

日本神話&各地の神話を下敷きにした現代伝奇アクション。
あくまでも下敷きなので、敵の名前やイルフィニと呼ばれる強力な武器の名前にピンと来る程度で、そのままというわけではありません。
ちょっとしたいわくがあって、車椅子生活を送るしっかり者の姉と優しいけど気弱な弟の二人暮らしの家庭に、身分を隠して居候中の二人のハテビトを中心とした物語です。

空気を吸うように自然と出てくるコメディ要素、これが肌に合うなら買いですええ。

とにかくどんな時にでもコメディの精神を忘れないというか、ガチバトルの最中でさえ、すかした一言がポンポン入り込んできます。
それを象徴しているのがエミュレットという吸血勢力のハテビト。とにかくバカです。
思いこみが現実になる、という「妄想具現化」能力を持ち、四字熟語で攻撃してきたり、ゲームキャラのコスプレをすれば、キャラそのままの能力が。ご丁寧に超必殺技に必要なゲージ溜めまで再現しているというバカっぷり。
主人公の一人とも言える美琴は、なぜか普通にデッキブラシで戦うわ、その他ちょっとした地の文にもユーモア精神が顔を出してきます。

とは言え戦いそのものは意外にシビアだったりするので、この切り替えがスムーズに読めるならぜひともおすすめしたいところ。


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