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ミスマルカ興国物語 2

タイトル:ミスマルカ興国物語 2(小説:スニーカー文庫)
作者  :はやしともあき:林トモアキ
絵師  :ともぞ
デザイン:?
編集  :?

普段はスケベでただの穀潰しのようにしか見えないバカ王子・マヒロ。
そんなバカ王子が、戦うことなく言葉だけで最強の国・帝国と渡り合い勝利を勝ち取るファンタジー。
今回も見せ場いっぱい! 大風呂敷は伊達じゃないっ!!(爆)

黒枠でおすすめさせていただきます。林トモアキワールドのとっかかりにこのシリーズからと言うのはいかがでしょう?

上で書いたように、ものすごく簡潔に言うとこのシリーズの肝は、武力を使うことなく敵の強大な武力を退けること。
ただ、そんなことが簡単にできれば苦労はないわけで……それをいかれた王子マヒロがどう実現するかが見どころです。
とにかくすべてのキャラが見事なまでに立っているので、読んでいてすごく楽しい。
帝国第三皇女の出番がなかったのは残念でしたが、代わりに第二皇女で大魔導師であるユリカが登場し、マヒロと渡り合ってくれます。
あとは言葉で武力を退ける、とはいえアクションシーンそのものはふんだんにあるので読んでて飽きることがありません。

個人的な最大の見どころはゼンラーマンだけどね!(爆)>読んだ人にしかわかりません

平和に頑ななまでにこだわるマヒロを、ただの平和主義者としてではなく、「行きすぎて壊れた人間」として書いてるのも興味深い。
確かにあれはまともな神経じゃやれないよね……っとそれはともかく。
次の巻も非常に楽しみです。毎度毎度、こんな大風呂敷どうやって畳むのか、わくわくしながら見守ってますええ。

ああ、それと他の林トモアキ作品とも世界観がリンクしてますので、もし気に入ったのであればぜひ別シリーズも読んでみてください。
さしあたっては「お・り・が・み」もしくは「マスラヲ」からどうぞ。


この作品の名台詞

「剣も握れねえてめえじゃわからねえだろうが、強えってのと、ヒトゴロシってのは別物だ。死んだら取り返しが付かねえが、あとは全部ゴメンナサイすりゃ済む話だ」

→解説


「カイエンよ」
「はい」
「我が国に限ったことかも知れぬが……女とは、恐ろしい生き物だとは思わぬか」
「おそらくは陛下。我が国というより、エーデルワイス個人が恐ろしい生き物なのでは」

→解説


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 月曜, 2009/05/18 - 16:37

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