つきこい
作者 :やましなちあき:山科千晶
絵師 :高野音彦
デザイン:?
編集 :?
ちょっと不思議で切ない恋愛ストーリー。
透明感のある描写が魅力の恋物語です。
不思議要素が入ってはいるものの、一般向けの恋愛小説として出てきても全く違和感はないような内容で、露骨な萌え表現などはなく、二つの短編で構成され読み切りなので初心者にも安心してすすめられますええ。
バンドの練習とカラオケのバイトに明け暮れる新谷は、ある日渋谷で女性にトキという少年に間違えて声をかけられる。
後から、自分に声をかけてきた女性が、その交差点で何年も彼氏トキを待ち続けているという半ば都市伝説化している”渋谷の月待ち女”イズミだと知る。
それから女性に興味を持った新谷は、交差点に出向いてはイズミのことを意識するようになり……。
表題作の他、エピソードを繋ぐ挿話と、イズミ自身を主人公とする物語もあります。
うーんなんといっても渋谷の交差点で、ずっとこない待ち人を待ち続けている、その設定がよいですね。実に絵になります。
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著者/山科千晶 イラスト/高野音彦 電撃文庫/メディアワークス
''俺は空を見上げた。街の明かりに白く照らされた夜空に、噂どおり月がぽっかりと浮かんでいた。''...
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