星界の断章 2
作者 :もりおかひろゆき:森岡浩之
絵師 :赤井孝美
デザイン:?
編集 :?
”アーヴによる人類帝国”の国家のあれこれを、アーヴの皇女・ラフィールと、数奇な運命の末に巡り会った少年・ジントを中心としながら描く壮大なSFストーリー。
今までに見せ場のあった主な人物の多くにスポットが当てられた短編12篇を収録した短編集です。
……書き下ろしは一個しかないけど、でもおもしろいですやりきれないことに(苦笑
本編はとにかく詳細な設定などが怒濤のごとく出ますので、SF耐性がある程度はないと十分楽しめない可能性がありますが、ただラフィールとジントというあまりにも身分の違う二人が巡り会い、そしてお互いなくてはならない関係になっていくその様子は何者にも代え難いボーイミーツガールストーリーだと思います。ものは試し、未読の方は「星界の紋章」1巻だけでもお試しください。
とにかく作者の人はマイペースなので、なかなか新作が挙がってこないのが悩みの種ですが、逆に言うと追いつくのが簡単ですから(笑)
この短編集に収録されているエピソードも、多くはフィルムブック収録のものや、CDドラマの付録になっていたものを寄せ集めたわけで……。とはいえラフィールに限らず、様々な人物が実に魅力的に動いていて、どれ読んでもおもしろいから困ったものです。特にアーヴがわざわざ気質のもっとも合わない人間とコンビを組んで訓練したり、幕僚に指名したりするくだりはあまりにもらしいひねくりぶりで納得。
スポールのあの人とか、いろいろ出てきますので退屈はまずしないでしょう。本編を忘れていてもたぶん思い出せる……はず(苦笑)。
でも、そろそろ星界の戦旗の続きも読みたいなあ……。
この作品の名台詞
「ぼくの艦長(マノワス)は決まっているんです。
たぶん、そんなに無能じゃないと思いますよ」
「そりゃ、よかった。ということはおれの艦長も決まっているってことか?」
「ええ。
彼女が約束を忘れていなければ、ですけど」
「オーニュ(ばか)」
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