名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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12/02/23 - の記事

羽月莉音の帝国 10

タイトル:羽月莉音の帝国 10(小説:ガガガ文庫)
作者  :しどうりゅうせい:至道流星
絵師  :にのぜん:二ノ膳
デザイン:?
編集  :?

本気で革命をするために、まずは資金を稼ぐ!
資本金100万円からはじめて、ネット販売、企業買収、市場操作などなどを行いとほうもない資金を捻出、やがては革命をぶちあげるという、荒唐無稽でありながらも、その手法自体は非常にリアルで、経済小説の要素を持ちながらも本質はエンタメという希有なシリーズがついに完結しました。

感無量。
最後まで息を抜けない、そして着地点が読めない展開でしたが……終わりましたねえ。これは間違いなくラノベ史に名を刻む傑作でした。

さて以下はネタバレ雑感に移行します。

羽月莉音の帝国 9

タイトル:羽月莉音の帝国 9(小説:ガガガ文庫)
作者  :しどうりゅうせい:至道流星
絵師  :にのぜん:二ノ膳
デザイン:?
編集  :?

なんか9巻まで読んだような気になってて、積みっぱなしでした(汗
10巻を読もうという段になって、9巻読んでないことに気がつきあわてて読了。

革命することを目標に、資本金100万からはじめて稼いで稼いで稼ぎまくり、世界の動向に影響を与えるところまできた革命部、ついにすべての計画を発動させます!
ラノベで『世界を革命する』をお題目にしている作品は、シリアス、コメディ問わずいろいろありますが、具体的に経済の手順を踏み「できるかもしれない」と思わせてしまうものとなると、かなり希少。それを見事になしとげているシリーズです。