名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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12/02/02 - の記事

本日の名台詞

「なあ重護。名探偵に必要なモノはなんだと思う」
「何だよ、急に?」
「いいから答えろ」
「えっと……推理力?」
「違う、そんなのは基礎中の基礎だ」
「そうか、事件だ」
「惜しいが、それだけではダメだ」
「じゃあなんだよ、いったい」

「ライバルだ」
「……はい?」
「名探偵に必要なのはライバルだ」


タイトル:龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1(小説:ファミ通文庫)
作者  :おおとりのかずま:鳳乃一真
絵師  :赤りんご
デザイン:?
編集  :?
キャラ :壱級天災&八真重護 (323 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

学園冒険小説。文章が安定してるので安心して読めます。
個人的には名探偵のキャラが超お気に入りですええ。

それでは台詞解説。
名探偵を自称し、実際に推理力も高い少女・天災ですが、彼女がこんなへんぴな学園にわざわざやってきた理由を問われて……。うん、実にらしい答えです。ほんとはもっといろいろ言ってますが、それは本編でお確かめを。

俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している

タイトル:俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している(小説:スニーカー文庫)
作者  :かすかべたける:春日部タケル
絵師  :ユキヲ
デザイン:?
編集  :?

清々しいくらいにコメディです。一応はラブコメだけど、どうも2巻からがラブの部分は本番らしく、コメディ要素の方が強いかな。

わざわざ清々しいくらい、と断ったのはですね、ラノベにおけるギャグ作品って、なにげにシリアス要素を入れたがるんです。まあ理由はいろいろあるんでしょうが、ともかく純粋にバカだけやってる話はかなり少なかったりします。この作品は、そんな貴重なひとつ。
つまり、気軽に読むには最適ということですね。

絶対選択肢というやっかいな呪いのせいで、奇行が目立つ少年のバカな話。

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1

タイトル:龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1(小説:ファミ通文庫)
作者  :おおとりのかずま:鳳乃一真
絵師  :赤りんご
デザイン:?
編集  :?

第13回えんため大賞<大賞>受賞作。

一言で表すと、学園冒険小説。
実家の家業を継ぐことを拒否して勘当され、人工学園島での生活を余儀なくされた主人公が、もろもろあってトレジャーハンターの真似事をする羽目になる、そういうお話。
確か大賞の受賞者は久しぶりだったような。文章は落ち着いていて、安心して読めます。
奇をてらった部分がなく、いい意味で古き良き、という言葉が似合う作風ですね。黒枠おすすめ。