名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

11/08/05 - の記事

B.A.D. 6 繭墨はいつまでも退屈に眠る

タイトル:B.A.D. 6 繭墨はいつまでも退屈に眠る(小説:ファミ通文庫)
作者  :あやさとけいし:綾里けいし
絵師  :kona
デザイン:?
編集  :?

あさと編が終わって、大きな物語は小休止。まあそこで「閑話休題」というお気楽さにはほど遠い感じがいかにもこのシリーズらしいです。……さて。

B.A.D.には性格ねじくれた変人奇人ばかりなわけですが、そんな殺伐とした世界に救世主が!
ええ、そうです。シリーズ登場キャラ中、ほぼ唯一の良心と言える白雪さんが帰ってきたのです! おおおおおおお……ありがたや、ありがたや。

11/08/04 - の記事

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と紫の約束

タイトル:シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と紫の約束(小説:角川ビーンズ文庫)
作者  :みかわみり:三川みり
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

どんな逆境からでも、一時はへこたれても強い意思を持って立ち上がる腕利きの砂糖菓子職人の少女・アン。持ち前のまっすぐで明るい気性が、偏屈な戦士精霊のシャルをはじめ様々な人の心を動かし、見事銀砂糖師の称号を勝ち取ったアンですが、その行く手には次から次へと困難が舞い込んでくるのです……。
おすすめのシリーズ。

シャルのデレっぷり(ただしシリーズ当初比)を見ているだけで、ご飯三杯はおかわりいけます。

それがるうるの支配魔術 Game2:リメンバランス・パズル

タイトル:それがるうるの支配魔術 Game2:リメンバランス・パズル(小説:スニーカー文庫)
作者  :つちやつかさ:土屋つかさ
絵師  :さくらねこ
デザイン:?
編集  :?

さてと、このシリーズをなかなか的確に表す紹介が思いつかないわけですが……
ミステリ風味の魔術もの、といったところでしょうか。

・魔術はあるが、ドンパチやらかすアクションではない
・魔術は、世界の<理>を一時的に書き換える
・主人公だけが唯一、言葉によって魔術を破ることができる

こんな特徴があり、作中のキャラは魔術によって認識を惑わされ、それをどうにかして主人公が解いていく、そんな筋書きになってます。読者には最初から「どう見ても図書館だろ!」とわかりきったところで、誰一人疑問も持たずアイス販売の列に並んでいたり、といった描写の仕方がおもしろいですね。
さて、それはそれとして……

御剣言乃、なんという訓練されたツンデレ!

はぐれ勇者の鬼畜美学Ⅵ

タイトル:はぐれ勇者の鬼畜美学Ⅵ(小説:HJ文庫)
作者  :うえすてつと:上栖綴人
絵師  :卵の黄身
デザイン:?
編集  :?

女好きではあっても、いつも彼女たちが笑顔でいられるように行動し、決して泣いたままにはしないという、エロいけど熱い、異世界帰りの勇者の物語。
暁月さんなら、恥ずかしいことされても仕方ないな!と思えます。

今回は閑話休題。細かい部分では物語展開してますが、つかの間の休息ということで、エロエ……もとい、いろいろやってますね。

11/08/03 - の記事

テルミー 2 きみをおもうきもち

タイトル:テルミー 2 きみをおもうきもち(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :たきがわれんじ:滝川廉治
絵師  :七草
デザイン:?
編集  :?

1巻にもまして、極上の青春小説。赤枠オススメ。

1巻刊行から1年経ってしまっていることもあって、再度物語のおさらいの意味で1巻のプロローグを記載します。

この物語には、二十六人の高校生の男女が登場する。
当然のようにこの物語は、二十六人の死と青春を描くものになる。

そしてこの物語は、必ずハッピーエンドを迎える。
なぜなら、この物語は始まりの時点が最も悲惨で、最も間違った状況だからだ。
彼らのうち、二十四人は、物語の始まりと同時に死亡している。

修学旅行でのバス事故によりクラスの生徒24人が死亡、生き残った二人の少女と少年は、24人の最後の想いを果たす為に行動することになるのです。

本日の名台詞

「忘れないでね。諦くん」
「この世界には、正義の味方なんていない。これから先、もしもそれっぽい人達が現れても、絶対に気づかないであげてね。非日常の全てを『気のせい』の一言で済ませられるような、器の大きな男になるのよ」


タイトル:僕はやっぱり気づかない(小説:HJ文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :タカツキイチ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :織野栞 (208 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

鈍感すぎる少年と、世界を密かに救っている三人の少女たちとのラブコメ。
こう聞くと普通なんですが、「鈍感」の解釈というか展開がすばらしかったです。とにかく最後まで読んでみてください。おすすめ。

それでは台詞解説。

11/08/01 - の記事

六畳間の侵略者!?8

タイトル:六畳間の侵略者!?8(小説:HJ文庫)
作者  :たけはや:健速
絵師  :ポコ
デザイン:?
編集  :?

魔法少女ゆりか、ついに表舞台に立つ!?

幽霊、魔法使い、地底人、宇宙人、本来の賃貸主が、様々な事情から安アパートの六畳間を取り合ってバトルを繰り広げる……のが当初の方向性でしたが、気がつくと孝太郎自身にはなにやら相当入り組んだ背景が明らかになり、同居人たち同士には固い信頼感が生まれるなど、最初の印象を大きく超えておもしろくなっているシリーズです。

さて、今回はほんものの魔法少女なのに周りの誰からも「ただのコスプレイヤー」扱いされているゆりかがとうとう日の目を見る日が……。