名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

たとえ君が世界中から嫌われていたって、僕は君を好きになる自信がある。みんなが好きだから君を好いたんじゃない。僕は、自分自身の心で、君に恋をした。
そして、きっと僕はそうであるが故に、君の特別な人には決してなれない。
この強敵たちと戦い、弁当を欲する気持ちは誤魔化しきれない。君と一緒に無様だと、笑うことはできない。君に嘘をついたまま、しれっと横にいることなんて……僕には無理だ。
だから、ここに来た。あの猟犬と戦い、秋の実りを享受せんがために、やってきた。僕自身に嘘をついたまま、君を騙したままではいたくない。僕は僕である限り、きっと君は好きになってくれない。でも、自分ではない何かになんてなりたくない。自分らしくない生き方をしたって、それじゃ何の意味もないんだ。それじゃ勝てない、ダメかもしれない……けれど、それが何だ。僕は映画みたいなゲームより、自分で遊べるゲームが好きだ。他人に成りすまして利口にうまく生きるより、愚かにでも僕自身を生きたい。他人の仮面を被って君に好かれるより、僕を見てほしい。無様でいい、負けたっていい。君が好きだと言ってくれた、嘘をつかず、飾らない、バカを真顔でする僕でいたい。たとえ二度と君に微笑んでもらえなかったとしても、それでも――

――これが、僕なんだ。


タイトル:ベン・トー 5(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :あさうら:アサウラ
絵師  :柴乃櫂人
デザイン:?
編集  :?
キャラ :佐藤洋 (306 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

半額弁当争奪バトル、第5弾。
今回はバトルはもちろんですが愛とかそういう要素もばっちり増量です。

それでは台詞解説。
とはいっても、既にギリギリな部分を引用してるので細かい部分は各自ご想像を、としか言いようがないわけですが……あえていうなら愛と譲れないもの、みたいな?