名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

わたし、川村七竈十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった。
母がいんらんだと娘が美しく生まれるものだとばかけだ仮説を唱えたのは親友の雪風だが、しかし遺憾ながらそれは当たらずとも遠からずなのである。わたしは母のいんらんのせいで非常に肩身のせまい少女時代を余儀なくされている。男たちはわたしの顔を、からだをじろじろと眺めまわす。母から継がれたなにかがしらず流れ出しているのを感じて、わたしは身をすくめる、おとなの男たちからじろじろと眺めまわされるたびにわたしは怒りを感じる。母に。世界に。
男たちなど滅びてしまえ。吹け、滅びの風。


タイトル:少女七竈と七人の可愛そうな大人(小説)
作者  :さくらばかずき:桜庭一樹
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :川村七竈 (25 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

名台詞というよりかは、描写の方向性を例示したという感じになってます。
なお作品説明は画像クリックで……じ、時間がね(汗
恋愛小説です。ハードカバーですがおすすめです。あ、微妙にニヤリと出来るのが七竈の趣味なんですが……あえて伏せておくとしましょう。私は例によって何も予備知識のないまま読んだので、かなりツボでした(笑)。