名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「あたしが恐がりだっていうさっきの話だけどね……うん、昨日はすごく怖かった。本当に、夜の間中、あたしはソファーの上でふるえてた。でもね、ふしぎ。今は――」
あたしは――今は――
「あたしは、お前なんか怖くないっ!」
だから安心して、クルル。
そうだ。怖れてない。怖がってなんかいられない。
クルーエルから受け取ったものを、渡さなくちゃいけない。


タイトル:黄昏色の詠使い 3 アマデウスの詩謳え敗者の王(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :さざねけい:細音啓
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ミオ (293 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品全体から漂う優しさに触れるがよいのです。読みませう。

それでは台詞解説。
ミオは優しくて、恐がりで、でも友達をどこまでも信じている少女。心の底から信頼しているから、一度はくじけたその心も再び勇気を奮い起こすことが出来るのです。決して強くはない存在が、決死の思いで揺り起こす勇気……いいなあ。