名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞 その2

「教えてくれ。あたしは何に向かって進めばいい。あたしは突撃手だ。あたしに出来るのは真っ直ぐ前に進むことだけだ」


タイトル:テスタメントシュピーゲル 1(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :島田フミカネ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :涼月・ディートリッヒ・シュルツ (541 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

並ぶものなき圧巻の密度のSFアクション。赤枠おすすめ。
ほんのはじめのうちこそ、圧縮された独自の文体が読みづらいですがじきに癖になること請け合い。

それでは台詞解説。
涼月の戦い方というのは、ある意味非常にシンプルです。余計な駆け引きなどなし、とにかく真正面から近づいて全力でぶん殴る。その精神性は普段の言動にも表れていて、だからこそいざというときにリーダーとして頼られるのでしょう。そんな少女の、ここぞの爆発のために力を溜めている状態なのが伝わってくる台詞です。まさに引き絞られてあとは放たれるだけの矢。