名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「もしも、音亜が死んでしまったならば、あなたはどうしますか」
「何もしません」
「嘆きも、悲しみも、怒りもしない、ですか」
「夕凪は否定します。
夕凪は嘆き、悲しみ、怒るでしょう。しかし、音亜さまが死んだ瞬間から、それより向こう側の時間は全て、あろうがなかろうが同じ、無意味なものでしかありません」
「知っていますか。
時間が、確実に人の悲しみを癒すことを。
残酷なことに、どんな悲しみも、生きてさえいれば、必ず、癒されてしまう」
「夕凪は肯定します。
ですが、夕凪は否定します」


タイトル:この広い世界にふたりぼっち 2(小説:MF文庫J)
作者  :はむらてつ:葉村哲
絵師  :七草
デザイン:?
編集  :?
キャラ :塚木咲希&夕凪 (204 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

現代神話じみた物語。
2巻は学園もののような展開もないではないですが、やはり想像の斜め上をかっとんでいきます。

それでは台詞解説。
音亜というのは夕凪の御主人様のことですね。それ以上は解説不要かと。特に最後の肯定して後、否定というあたりがしびれました。