名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「うるせえ、ぐだぐだ言うな。いいんだよ、逃げても。逃げろ逃げろ、役目なんか放り出して死ぬまで逃げろ」
「そんなこと出来るわけないだろっ」
「なんでだ、リオが大事なんだろ? だったらてめえの安いプライドなんか捨ててリオを守れ」
「違うっ、リオだけじゃない、町のみんなを助けたいんだっ。だから、わたしは、力の限り最後まで……」
「それならはじめから負けることなんか考えるな。負けたら終わりなんだよ。負けたら全部、敵に奪われるんだ。リオも、町の連中も、お前の命もへそくりも、この町が持ってるもの全部なにもかも根こそぎぼんどられる。だから負けたら絶対に駄目なんだ。大事なものを失いたくないなら勝つしかないんだ。相手を全員くそみそにぶっ殺して、二度と立ち上がれないくらい踏みにじるしかないんだ。軽く踏みつけたら反撃されるけど、徹底的に踏みつければ反撃はない。自分の持ち物を奪われたくないなら相手のものを奪え。大事な人を殺されたくないなら相手を皆殺しにしろ。それがルールだ。どこまでも単純で、どこまでも情け容赦ないルールだ。そのことを自覚してなきゃ、戦には勝てないんだ」


タイトル:レヴィアタンの恋人 2(小説:ガガガ文庫)
作者  :いぬむらころく:犬村小六
絵師  :赤星健次
デザイン:?
編集  :?
キャラ :タマ&久坂ユーキ (254 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

個人的「人類は衰退しました」と並ぶガガガ文庫二強。

それでへは台詞解説。
大きな戦直前に、負けた後のことを考えるユーキに対して、いつもはへらへらしているタマの真面目モードによる説教。
いつもがいつもだけにかえってものすごい説得力が。