名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「……私には、既に、故郷などないぞ」
「だから、ですよ。故郷がないなら、なおさらです。
そう言う人には、帰ってくる場所がいるんです。いつか帰るって決めた場所を、どこでもいいから一ヶ所、持ってないといけないんですよ」
「この街に、心を置いていけというのか?」
「逆ですよ。心に、この街を、持っていってください。
いつかどこかでさびしい想いをした時には、ここのことを思い出してください。きっともっとさびしい気持ちになれること請け合いです。いつか絶対にかえってやるって気分に慣れれば、それだけでも意味があることだと思います」


タイトル:銀月のソルトレージュ 3(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :かれのあきら:枯野瑛
絵師  :得能正太郎
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ジネット&アリス (285 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品の説明は省略につき、適宜書影クリックで対応のこと。

それでは台詞解説。
アリスが「故郷」を守っていこうと決意するシーンです。
日常の象徴のような彼女ですが、実に強い存在ですね……。