名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「野球の試合がどんなに厳しくても、絶対に『男まさり』なことはしない。いい? わたしたちは可憐で、か弱くて、ちょっと殿方に噛みついてみたいだけ。爪も牙も、こっそりとしまって戦うの。それが作戦というものよ。女はね、刃を口紅のしたに隠せるのがいいところ」


タイトル:大正野球娘。(小説:トクマ・ノベルズEdge)
作者  :かぐらざかあつし:神楽坂淳
絵師  :小池定路
デザイン:?
編集  :?
キャラ :川島乃枝 (217 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

大正時代に、野球で、男子に勝とうとする女学生。
うーん素晴らしい。やはり題材が実によく、料理の仕方もいいです。
時代設定を生かした仕掛けの数々や、女の子の友情などみどころはいろいろ。

それでは台詞解説。
あくまで自分たちは一矢報いるのが目的で、五分の条件で戦って勝てるとは思っていない、そういう前提で語られているところがポイントですね。それと時代が時代なんで、男まさり=「はしたない」→そういうことは出来るだけしないままでなんとかする、っていう発想もまたグッド。