名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「無知は罪だけれど、馬鹿は罪じゃないものね。馬鹿は罪じゃなくて、罰だもの。私のように前世でしっかりと徳を積んでおけば、そんなことにはならなかったのに、阿良々木くんは可哀想よね。寒さに凍えるキリギリスを見つめるアリの気持ちが、今、まざまざと実感できるわ。この私に虫けらの気持ちを体感させるとは、阿良々木くんも大したものね」
「…………」
我慢しろ……。
この件に関しては、反論はただ傷口を広げるだけだ……。
「いっそ死んでしまえば、楽になるのに。キリギリスだって死骸になれば、貴重な栄養源として、アリに食べてもらえるんだから」
「お前と次に会う場所は法廷だな!」
我慢できなかった。


タイトル:化物語(上)(小説:講談社BOX)
作者  :にしおいしん:西尾維新
絵師  :VOFAN
デザイン:?
編集  :?
キャラ :戦場ヶ原ひたぎ&阿良々木暦 (287 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

一応は伝奇系の物語なんですが、はっきり言ってストーリーのことは気にする必要はありません。
とにかくキャラクター同士の掛け合い、これに尽きます。講談社BOXは本の単価が高い上、この化物語は上下巻構成になっていますが、これにはそれだけの対価を支払うだけの価値はありますね。
いやもう公共の場所で読むのが危険なくらいの破壊力です。

それでは台詞解説。
晴れて恋人同士となったひたぎと暦。赤点だらけの暦のために、優等生のひたぎは勉強を教えてくれることになったのですが……もう言いたい放題。いやはや。