名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「あがり症で人前では演奏できない。いいではないか。演奏などできずとも。お前の言う通り、それで彼女の中の『音楽』が失われる訳ではない。そして、『音楽』と向き合う方法は、何も人に演奏して聴かせるだけではない」
「いいか、良く聞け、コジ。それに、貴女もだ、ミス・アマディア。音楽を志す誰もが、この天才ヴァイオリニスト、サリエルさまのようになれるわけではない。だが、だから音楽を志すことに意味がないかといえば、決してそんなことはない。そもそも音楽とは、それを楽しむすべての人間と精霊のもの。現に、精霊は曲を弾かんが、音楽を楽しむ姿勢にかけては人間以上だ。なぜそれでいかん。お前たちも、共に音楽を楽しめばいい。演奏の巧拙など、なんの関係もないことだ!」


タイトル:神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと白銀の虎(小説:GA文庫)
作者  :あざのこうへい:あざの耕平
絵師  :カズアキ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ダン・サリエル (81 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ポリフォニカシリーズを既に楽しんでる方以外にも、ぜひ。
非常にテンポ良く楽しく書かれているのであっという間に読めます。さすがあざのさんだ。
自ら天才と言い切ってはばからない音楽家ダン・サリエル。
偉そうな言動が、憎たらしいくらいに絵になるのです。

それでは台詞解説。
あがってしまって人前で演奏できないアマディアに一説ぶってます。
こういう物言いが、また実に絵になるんですよねサリエルは。