名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「今は離ればなれになってしまったけれど、ちゃんとお互いが納得して別れたのだからいい。わたしに義務があるように、彼には彼の大きな運命がある。
それは、わたしには想像もできないほどの過酷なものだけれど、彼はなんとか受け止めようとしているのがわかる。嘆いて、弱音を吐いて、くじけて、それでも逃れるまいとあがいている…、そんな弱い彼がわたしは好き。だって、わたしだって、弱いから。
はじめから強い人なら、好きになんてならなかった。彼がわたしの弱さを理解してくれる、弱い人だったから。弱い人の気持ちをわかる人だったから。――信じられる人だから、好きになったの」


タイトル:銃姫 8 (8)(小説:MF文庫J)
作者  :たかどのまどか:高殿円
絵師  :エナミカツミ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :アンブローシア (55 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

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それでは台詞解説。読んだ通りかな。大事なのは単なる傷の舐め合いではなく、二人ともいろいろ立ち止まったり、時には逆戻りしかけたりしながらも一歩一歩前に向かっているということ。その上での弱さを認めた台詞なのです。