名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「……あれはやさしい男だよ。似合わない。歌は貴族の嗜みじゃない。全く違う。三十一文字には、陳腐な物言いだが、詠み手の命が込められている。濃いんだよ。あの濃さは、ふつうの人間には毒だ」
「わたしみたいな乱心者が持つべきなんだ。そして闘争に明け暮れて、逃走に明け暮れて、野垂れ死ぬべきなんだ。歌はそのためのものなんだ。それがわたしのやりたいことなんだ。わたしなら、そうなったって、ざまあみろって空に唾を吐いて死ねるんだ」


タイトル:カクリヨの短い歌(小説:ガガガ文庫)
作者  :おおくわやしろ:大桑八代
絵師  :pomodorosa
デザイン:?
編集  :?
キャラ :帳ノ宮真晴 (266 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

和歌でバトルものというオンリーワンな物語。
世界観の構築がすばらしいです。赤枠おすすめしてます。

それでは台詞解説。
真晴は、腕は立つが歌のためには手段を選ばない危険な詠み手。だが、独自の精神性を持っていてどこか憎めない部分があったりします。