名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「……あ、郁子? ごめん、本当にごめん! 今日はちょっと戻れそうにないんだわ。この埋め合わせは絶対するから違う日に……え? 理由? 黒木がちょっとピンチでさ、その手助けを――いや、ホモじゃないって! あくまで大事なのは……そうだよ、うん。……え? い、今ここで、ですか……っ?」

「あ……愛してるよ。うん……うん……そう。――は? だったら帰って来い? ……あ-、その、何だ。おまえにはホント悪いと思ってる。だけどさ、それでも――……おい、今なんて言った?」

「『あたしと友達どっちが大事なの?』って、今そう言ったよな? 俺がおまえのことを大事に考えてないと思ってんのか? 悪いけど、おまえのためなら楽勝で世界とか敵に回せるから! ああ、しつこいようだけど愛してるもんで! 大体、そう言うおまえはどう――……『けーくんが想像してる百倍は好き』? ハァ? 嬉しいね、嬉しいに決まってんだろ!」

「大体、おまえがそこまで好きなけーくんは、助けを求めてるダチを見捨てるような男なのかっ? どうなんだっ? ――後先考えないバカな連中が! 損得勘定の下手くそな親友どもが! 俺みたいな小心者を頼ってくれてるんだよ! それに応えないような奴は、そんな奴はおまえに相応しい男じゃないっ! 分かったかっ!」


タイトル:青春ラリアット!! 3(小説:電撃文庫)
作者  :せみかわたかまる:蝉川タカマル
絵師  :すみ兵
デザイン:?
編集  :?
キャラ :宮本圭太 (247 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

怒濤の青春小説。最強だが後先考えず突っ走る親友を持った少年と、その親友が好きだがいざ彼の前に出るとテンパって何もできなくなる後輩の少女。そんな二人の相棒ものとしての側面がある物語。
ほんとーにいい話ですよ!

それでは台詞解説。
親友のピンチに手を貸すことにした宮本。しかしそれには彼女と過ごすはずだった予定をキャンセルせねばならず、かくして電話で折衝中。熱いっすねえ。なお、幼馴染みの彼女は小6だが、基本主導権は握られてる模様。本編にはこういう形でしか登場しないのがおもしろいです。