名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「……じゃあ、どうすりゃ納得するんだ? 言ってみろよ」
「…………」
「なあ」
「…………」
「なあって」
「……だったら、
あんたがあたしよりツイてないなら、言うこと聞いてあげる」
「はあ? なんだそりゃ」
わけわからん。ていうか聞いてあげるって、なんでそんなエラソーなんだよ。
「そりゃなんだ? どういう意味?」
「だからッ! あんたがあたしより不幸なら言うこと聞いてあげる、って言ったの! わかれバカ!」
わかんねえって。どこがどうなったらそんな理屈になるんだ?
ったくよー。これだから女ってのはよー。なんでこいつら、開き直るとこんなムチャクチャ言い出すんだ。もう知らん。勝手にしろ。


タイトル:空とタマ―Autumn Sky,Spring Fly(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :すずきだいすけ:鈴木大輔
絵師  :原建人
デザイン:?
編集  :?
キャラ :天野空&タマ (137 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

家出少年がしばらくの根城に定めた倉庫には、実は正体不明の先客がいて倉庫の覇権をかけて?攻防戦が繰り広げられることに。そして物語はそれで終わらず。
いやはや今月の富士ミスは大当たりでございます。

倉庫での攻防戦が一段託した後での一幕。
正直読んでる皆さんも、変なエネルギーは感じるものの「はあ? なにそれ?」と思われたことでしょうが、これが実は意味のない話じゃないのでした。まあ読んでお確かめあれ。