名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「断る」
「なんだと?」
「この杖を捨てたら、ぼくはぼくでなくなる。だから断る」
「死にてえのか!」
「それも断る」
「言ったろうが! 銃のほうがはええんだよ!」
「お前の弾など当たらぬ」
「この距離で外すわけがねえだろうが! おりゃあこれでも傭兵だ! 飯の数より、ぶっ放した弾の数のほうが多いんだぜ!」
「絶対に当たらぬ」
「お前さん、バカか!」
「ぼくには夢がある。その夢をかなえるまでは、ぼくは絶対に死なない。なにがあってもだ。だからお前の弾など当たらんのだ。とにかく心をこめて撃つんだな。何発撃ったのかは知らんが、その弾が、お前の人生最後の弾だ」


タイトル:烈風の騎士姫(小説:MF文庫J)
作者  :やまぐちのぼる:ヤマグチノボル
絵師  :うさづかえいじ:兎塚エイジ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :カリン&傭兵崩れ (59 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ゼロの使い魔と同一の世界観で展開する、男装の騎士見習い少女による活劇。
非常にいい出来です。燃えて萌える。

それでは台詞解説。
若さと勇気(実はこの勇気はわけありですが)に溢れるカリンは、酒場でのいざこざで相手が銃を持ち出したとき、それでも一歩も引かずこう言い放つのです。無茶理論なんですが、ここまで断言されるとそう思えてくるからすごいです。