名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「てめえ、権田原組に入ったってだけで自分は安全とか思ってるんじゃねえか? 自分はもう弱者じゃない、生まれ変わったんだとでも思い違いしてんじゃねえのか!?」
「都合の良い勘違いをしてるんじゃねえ! あたしたちが強きをくじかねえ限りは何も変わらねえんだ! この学園も、てめえらも変わらねえ! てめえらがどんな人間なのか、忘れるんじゃねえぞ。てめえらは人間以下の扱いを受けてここに逃げ込んできたんだ! てめえらなんざ死んでもともとのゴミじゃねえか! それを忘れて、安全なところからこいつを見捨てようとするんじゃねえ!」
「組を立ち上げたときからわかってたはずだぜ……この学園で仁義を貫き通そうとしたら、いつか番長とやりあうことになるってな。都合のいいことばかり考えるんじゃねえよ。怯えて問題を先送りにするんじゃねえ。偉そうに安全圏にいるつもりになるな。この学園を変えない限り、てめえらは何も変われやしねえ!」


タイトル:ごくペン!(小説:MF文庫J)
作者  :みはらみつき:三原みつき
絵師  :こもねうしお:相音うしお
デザイン:?
編集  :?
キャラ :権田原凛子 (107 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

任侠とか仁義とか、予想外にけっこう突っ込んで語られる物語。
コメディだけのぬるいラブコメとは一味違います。

それでは台詞解説。
権田原組に助けを求めて駆け込んできたヤンキーの扱いをどうするかでもめるヤクザたち。やっかいごとを背負いたがらないヤクザ達を凛子は一喝します。
そもそも権田原組自体が弱者連合なのです。