名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「き、きみは?」
「”文学少女”よ」


タイトル:“文学少女”と死にたがりの道化(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:たかはし:高橋秀宜
編集  :荒川友希子
キャラ :添田&天野遠子 (168 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

物語を文字通り、むしゃむしゃ食べてしまい、元・小説家の主人公には「おやつ」となる短編を書いてもらいこれもやっぱり食べてしまう……
そんな一風変わった設定の”文学少女”の先輩がいるような世界観と、太宰治の「人間失格」を物語全体に関わる大きな鍵とした物語です。
さんざん推してきたのでいいかげん売り文句も使い尽くした感がありますが、個人的な意見を言わせてもらえばもしかすると今まですトレートなコメディを書くことの多かった野村美月さんの重大なターニングポイントにさえ成りうる作品だと思っています。
つまり今までの野村美月作品とはかなり違っているので、その辺ご了承ください。

それでは台詞解説。
特にこれといった意味はないのですが、人前で堂々と、自らを文学少女と名乗りきるそのシーンの印象が強かったために採用させてもらいました。