名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「やっぱりおまえも、魔法で大人になってみたいか?」
「……いや、それはやめておこう」
「えっ、どうして?」
「魔法で大人になり、真九郎をビックリさせるのも面白いだろうが、それだともったいないからな」
「もったいない?」
「わたしは、真九郎と一緒の時間を生きたいのだ。真九郎と一緒に、いろんなものを見て、いろんなことをして、そうして大人になりたい。その時間を魔法で飛ばすなんて、もったいないではないか」


タイトル:紅~醜悪祭 上(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :かたやまけんたろう:片山憲太郎
絵師  :山本ヤマト
デザイン:?
編集  :?
キャラ :紅真九郎&九鳳院紫 (120 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

7歳少女・紫と16歳もめ事処理屋の少年・真九郎の心の触れあい。やりきれない社会の現実とそれに負けない飄々とした人々。
そして女性陣にはまるで頭のあがらない真九郎。
まあなんといいますか、つまりは読みましょうって事で。
純真だけど聡明という奇蹟のようなバランスを保っている紫の一挙一動にめろめろにされましょう。

それでは台詞解説。
魔法で大人に変身する映画を見た直後なので、魔法うんぬんという話になりました。基本的にものすごく純粋ですが、でもそれだけではないすごく達観した目も同時にもっているために紫は時々こちらをドキッとさせるようなことを言うのです。