名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「私、お姉ちゃんのこと大好きなんだ!」
「大好きだし、それに、あまりにも出来が違いすぎるってこともわかってるの。ここまで出来が違うってことはね、大人になってから、ものすごく遠く、完全に、道が分かたれるってことなんだよ。あそこまで出来る人は、こんな狭い日本になんか留まってないよ。どんどん外国に行くだろうし、世界もどんどん広がるだろうし、……そうすることを求められるだろうし。凡人の私から何万キロも、何百万キロも離れたところで、『みんなの狩野すみれ』になるんだよ。……そのために、ああいう人は、生まれてくるんだよ」
「だから、せめて、今だけは! 今だけは、どうしても……どう~しても! お姉ちゃんのそばにいたいの! どんなに怒られても、嫌われても、お姉ちゃんにくついてたいの! 後悔したくないの! ……そうしないと、決定的な別れの日に、笑顔でお姉ちゃんを見送ることができないもん!」


タイトル:とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード(小説:電撃文庫)
作者  :たけみやゆゆこ:竹宮ゆゆこ
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?
キャラ :狩野さくら (57 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ラブコメとしては文句なしに傑作のとらドラ!外伝。

では台詞解説。
ほんとはせっかくのラブコメなんだから、二人の恋愛に関する台詞を、と思ったんだけどクライマックスシーンのものしか上手い具合に引用できそうなものがなかったため断念。代わりにさくらの気持ちのこもった告白?みたいなものをお届け。
完璧超人な姉に憧れている妹っていろいろコンプレックスが会ったりすることが多いんですが、この妹はいい子だなあ……