名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

あけさかつずり:明坂つづり

11/12/19 - の記事

女子高生店長のコンビニは楽しくない

タイトル:女子高生店長のコンビニは楽しくない(小説:ガガガ文庫)
作者  :あけさかつずり:明坂つづり
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

主人公「が」とても残念なコンビニバイト物語。
様々な事情が重なった結果、女子高生店長のいるコンビニに女装して勤務することになった主人公が、幾度もばれそうになりながらも、なんとかバイトをこなしていくというもの。まあ主人公の目当ては、密かに片想いしていた女子高生店長の隣で働きたい!というよこしまな動機なんですけどね!

最初はあまりに短絡的で、すぐにキレるわ嘘はド下手だわといいところのない主人公に対し「こいつはアホか?」としか思えなかったんですが、慣れると楽しくなってきます。バカな子ほどかわいい、みたいな?  この点さえ許容できれば妙なゆるさが癖になります。条件付きでおすすめ。

11/08/08 - の記事

赤鬼はもう泣かない

タイトル:赤鬼はもう泣かない(小説:ガガガ文庫)
作者  :あけさかつずり:明坂つづり
絵師  :白身魚
デザイン:?
編集  :?

第五回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作。

最初に断っておきますが、この作品、新人さんが書いていることもありいろいろと惜しい部分も目立つ作品です。前半ではコメディちっくに展開していたのに、後半は完全にシリアス一辺倒でどちらで押すのか定めきれていなかったり、主人公が抱える秘密……というか謎が最初から読者には丸わかりなのに、長いことその真相を伏せたまま引っ張り続けるので見ていて非常にもどかしいなど。

しかし、そういうマイナス要素をおいても読後感はなかなかよかったし、まだ伸びしろはあるのでは?と感じさせる作家さんだったので、おすすめとして紹介させていただくことにします。

妖怪とか、田舎の伝承とそんな感じのお話。