名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

のぞうみこうた:望公太

12/10/21 - の記事

異能バトルは日常系のなかで 2

タイトル:異能バトルは日常系のなかで 2(小説:GA文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :029
デザイン:?
編集  :?

物語としては、MF文庫の「おれと一乃のゲーム同好会活動日誌」の読者層と非常に相性がいいと思われる厨二病バトル+ラブコメ。
呆れるくらい優秀な異能が、あくまでも日常を形作るための添え物にとどまること、ラブコメ部分の出来が非常にいいことが特徴です。

主人公の厨二病パワーを(生)暖かい視線で見守りつつ、結果的にはハーレムになってる状況存分に呪いをかけてください。

12/06/17 - の記事

異能バトルは日常系のなかで

タイトル:異能バトルは日常系のなかで(小説:GA文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :029
デザイン:?
編集  :?

タイトルに偽りなし。厨二病全開な異能設定であえて日常系をやろうという話。
非常におもしろいんですよこれが!黒枠オススメします!

厨二病的な設定はよく目にしますが、例えば……誰もが一度くらいはふと思う『あの無駄に凝った二つ名とか技名って誰が考えたんだ?』といった当然の疑問、その辺をコミカルに描写してます。
まあなんといっても無駄に強力な異能を、日常の便利道具くらいにしか活用してないのが見どころ。
「おれと一乃のゲーム同好会活動日誌」とコンセプトは似てますね。あっちに比べるとコメディ寄りで、逆にラブはやや抑えめになってますが。

12/05/30 - の記事

僕はやっぱり気づかない5

タイトル:僕はやっぱり気づかない5(小説:HJ文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :タカツキイチ
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

12/03/06 - の記事

僕はやっぱり気づかない4

タイトル:僕はやっぱり気づかない4(小説:HJ文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :タカツキイチ
デザイン:?
編集  :?

決してヒロインたちの正体に気がつかない、鈍感な主人公の物語。
未来人、魔法少女、超能力者、陰陽師、ヒロイン達のみるからに怪しい言動に主人公だけが気がついて……というのがこの手の物語のセオリーですが、あえて真逆を行き、気がつかないことに意味があるというおもしろいコンセプトになってます。

今回は、未来人である神楽井先輩の回。かつ水着回。なおかつ時間ループ回でもあります。

11/12/05 - の記事

僕はやっぱり気づかない 3

タイトル:僕はやっぱり気づかない 3(小説:HJ文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :タカツキイチ
デザイン:?
編集  :?

ラノベのお約束の一つに鈍感主人公があります。
「いくらなんでも耳が遠すぎるわ!」とツッコミを入れたくなるほど偶然大事な一言を聞き逃し、恋愛感情には疎く、何らかの異能もたまたまで片付ける。しかしこれを逆手にとって、『主人公が何事にも気がつかない』のを設定レベルで組み込んでしまったのが本シリーズです。
これはまさに設定の勝利ですね。だから、普通のラノベであればヒロイン達が普通ならざる存在さすがに気がつくところでも、変わった性癖の女の子、で片付けられてしまうという……(笑)。

一応ストーリーは意味ありげにちょこっとだけ進んでますが、基本は短編集。ヒロインズのバカ話で大いに笑った!

11/10/04 - の記事

僕はやっぱり気づかない2

タイトル:僕はやっぱり気づかない2(小説:HJ文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :タカツキイチ
デザイン:?
編集  :?

鈍感な主人公は、ラノベ最大のテンプレで「いくらなんでも気がつくだろう!」というツッコミを読者から受けつつ物語がすすむのが通例です。しかしまあ普通鈍いとは言っても限度はあるわけで。
が、気がつかないというそのことを作品の重要な鍵にまでしてしまったのがこのシリーズ。
これは非常にうまいやり方で、鈍感が芸にまで昇華されてます。2巻ですが改めておすすめ。
気になる人は1巻の紹介文も参照のこと。

11/09/15 - の記事

Happy Death Day 自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン

タイトル:Happy Death Day 自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン(小説:GA文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :晩杯あきら
デザイン:?
編集  :?

最後のオチがすべて。

いやー、最初タイトル見た時に「これレーベル間違ってね? ガガガ文庫じゃね?」と思いながら読み始めたわけですが、心底そういう話でした。
死にたくなって、ネットで調べたところ『自殺屋』の文字に目が留まってお仕事を依頼。かくして主人公に一週間後の死が予定され、最後の一週間を送ることになる……そんな後ろ向き青春ストーリー。
うーん、どう言ったものか。物見高い人にはおすすめ。なにせGA文庫最薄に近いんじゃないか、というくらい薄いこともあってあっという間に読めますので、そのオチとやらをご体験ください。

11/07/30 - の記事

僕はやっぱり気づかない

タイトル:僕はやっぱり気づかない(小説:HJ文庫)
作者  :のぞうみこうた:望公太
絵師  :タカツキイチ
デザイン:?
編集  :?

第5回ノベルジャパン大賞<金賞>受賞作。
ラノベ史上、最鈍感男という看板に偽りなし!

いやー、これはすごい。
「鈍感な主人公」ってラノベでは半ばお約束とも言えるんですが、この作中に出てくる主人公はそんなちゃちな代物じゃないです。恋愛方面が鈍感なわけじゃない……いや恋愛もなんだけど、それは本筋じゃないのです。じゃあなにが鈍感なのか?

ラノベの主人公って、たいていヒロイン絡みで異能を巡るゴタゴタに巻き込まれ否応なしに非日常に飛び込んでいきます。
が、この主人公は全く異能に気がつかない!
正直言って、読んでるとだんだんイラッとしてくるくらいヒロイン達の異常に気がつきません。が、この物語の本領は中盤以降。主人公の鈍感に明確な理由付けがされているので納得させられるというわけ。これは完全に「お約束」を逆手にとってきましたね! 黒枠おすすめで。