名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

日付
  • 1月
  • 2月
  • 3月
  • 4月
  • 5月
  • 6月
  • 7月
  • 8月
  • 9月
  • 10月
  • 11月
  • 12月

13/05/24 - の記事

本日の名台詞

「……あれはやさしい男だよ。似合わない。歌は貴族の嗜みじゃない。全く違う。三十一文字には、陳腐な物言いだが、詠み手の命が込められている。濃いんだよ。あの濃さは、ふつうの人間には毒だ」
「わたしみたいな乱心者が持つべきなんだ。そして闘争に明け暮れて、逃走に明け暮れて、野垂れ死ぬべきなんだ。歌はそのためのものなんだ。それがわたしのやりたいことなんだ。わたしなら、そうなったって、ざまあみろって空に唾を吐いて死ねるんだ」


タイトル:カクリヨの短い歌(小説:ガガガ文庫)
作者  :おおくわやしろ:大桑八代
絵師  :pomodorosa
デザイン:?
編集  :?
キャラ :帳ノ宮真晴 (266 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

和歌でバトルものというオンリーワンな物語。
世界観の構築がすばらしいです。赤枠おすすめしてます。

それでは台詞解説。
真晴は、腕は立つが歌のためには手段を選ばない危険な詠み手。だが、独自の精神性を持っていてどこか憎めない部分があったりします。

カクリヨの短い歌

タイトル:カクリヨの短い歌(小説:ガガガ文庫)
作者  :おおくわやしろ:大桑八代
絵師  :pomodorosa
デザイン:?
編集  :?

和歌を使って伝奇バトル!? これがすごいおもしろいし、世界観の構築もお見事! 赤枠おすすめです!
まさにオンリーワンな物語。

うおー、これは作者がもちろんすごいけどガガガ文庫という器があればこそかもしれませんね。こんな攻める題材、その辺のレーベルから出せるかどうか……。なお、これ単に魔法を和歌に置き換えただけじゃなく、和歌ならではの特性がきちんと生かされてるのでそこも注目。

ノノメメ、ハートブレイク

タイトル:ノノメメ、ハートブレイク(小説:ガガガ文庫)
作者  :このむらえいいち:近村英一
絵師  :竜徹
デザイン:?
編集  :?

第7回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作。

破壊王と呼ばれるむちゃくちゃな少年が、ふられる運命などものともせず、異性にアタックを繰り返す学園バカ小説あるいはギャグ小説。
後味さっぱり、気軽に楽しめます。おすすめ。

あー、これおもしろい設定ですね。女好きがアタックを繰り返しては玉砕する話はよく見かけるんですが、そこに運命を絡めてきましたか。主人公のアクの強さによって、フラれても後に引きずらないところがポイント。