名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

10/02/03 - の記事

ココロコネクト ヒトランダム

タイトル:ココロコネクト ヒトランダム(小説:ファミ通文庫)
作者  :あんださだなつ:庵田定夏
絵師  :白身魚
デザイン:?
編集  :?

第11回エンターブレインえんため大賞<特別賞>受賞作。

高校の文化研究部に所属する男女5人に前触れなく人格の入れ代わりが!!
おもしろかったです。
TS(性転換)としての一面も要所要所を押さえつつ(笑)、基本はあくまで青春小説に徹しているあたりが憎いね!

B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる

タイトル:B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる(小説:ファミ通文庫)
作者  :あやさとけいし:綾里けいし
絵師  :kona
デザイン:?
編集  :?

第11回エンターブレインえんため大賞<優秀賞>受賞作。

これはまた……すさまじく鬱でグロで救いがないんですが、でも目を離すことができない、そんな物語です。
伝奇というより主にサイコホラーの領分でコメディ成分はほぼゼロ。
それだけに好みはくっきりと二分されると思いますが、一読の価値はあります。
特に紅い唐傘のくるくると回る様子は、独特な映像美として印象に残ります。
作者ならではの物語を今後も生み出してくれるのではないかという期待もこめて赤枠おすすめで。
ヤンデレ好きにも。ただし出てくる人はお世辞抜きでやばい感じですが。

10/02/01 - の記事

レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女

タイトル:レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女(小説:スニーカー文庫)
作者  :はやしともあき:林トモアキ
絵師  :上田夢人
デザイン:?
編集  :?

個人的には最終巻は2009年のライトノベルベスト1だったと思っている林トモアキの傑作『戦闘城塞マスラヲ』の外伝、もしくは後日譚です。

川村ヒデオは相変わらず引きこもりの負け犬根性が抜けていませんが、それでも明かな進歩が見られますね。そして「みんな」が待ちに待っていた、名護屋河睡蓮がついに降臨だああああ!!

相変わらずのカオスで無闇に勢いがあるノリは健在。おすすめ。
真面目に話を進めるかと思えば、唐突にそして盛大に脱線しはじめるのはもはや仕様です。

空色パンデミック1

タイトル:空色パンデミック1(小説:ファミ通文庫)
作者  :ほんだまこと:本田誠
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

第11回エンターブレインえんため大賞<優秀賞>受賞作。

邪気眼キターーーーー!!!

いきなり冒頭から「力が……勝手に……」「右目が、疼くの……」ですよ!
邪気眼ネタの物語は時折出てきますが、「空想病」という病気を設定して、発作が起きると正義の使者とかになりきってしまうという、その発想はグッジョブ。
おすすめです。