名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

10/12/14 - の記事

電波女と青春男(7)

タイトル:電波女と青春男(7)(小説:電撃文庫)
作者  :いるまひとま:入間人間
絵師  :ブリキ
デザイン:?
編集  :?

もともとストーリー進行などあまり関係ないシリーズでしたが、特に今回ときたら!
エリオが前川さん、リュウシさんと楽しく遊ぶなどというビジュアルが実現する日がくるとはなんとも感慨深い。

で、このエピソードだけなら普通に「イイハナシダナー」で終われるものを、作者自らマルチエンディングに乗り出すあたりがやっぱり普通じゃないというか。

理想の彼女のつくりかた(2) 第二稿 雨と紫陽花とセカンドガール

タイトル:理想の彼女のつくりかた(2) 第二稿 雨と紫陽花とセカンドガール(小説:電撃文庫)
作者  :たかむらとおる:高村透
絵師  :秋野すばる
デザイン:?
編集  :?

ノートに書いた「理想の彼女」が具現化した!
条件付だが、彼女を接点に周りにも影響を与えることができる……などという設定もそこそこに、とにかく登場人物のずれまくった会話ばかりが印象に残る物語ですが、その特徴は今回も健在。

1巻読み終わった時点で選ばれし読者しか残ってないんじゃないかと思われますが、しかしまあ万人にはおすすめできかねる偏った話ですねこれ。
ともあれ、あの会話についてこれるかどうかがすべて。

コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング

タイトル:コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング(その他:ぱる出版)
作者  :西内啓
絵師  :北野弘務
デザイン:?
編集  :?

ものすごく読みやすかった!

あとがきでも書かれているように、「もしドラ」の類型で、マーケティングがテーマ。
ビジネス書とライトノベル的なものを結びつけたもしドラはその成功で多くのフォロワーを生んでます。とはいっても実際手にしたのは私の場合本家だけなんですが、あれはドラッカーのすごさを印象付けるにはすごい説得力だし脚本もけっこうドラマチックなんですが、文章が脚本レベルなんですよね。物語として読むにはちょっと……。
その点、これは一切ひっかかりがなく読めました。
ビジネス書としての敷居の高さは限りなく低いと言っていいと思います。ざっくり読むだけならあっという間に読めます。さすがに本の性質上、純粋に小説を読むと同等とまでは言いませんが、マーケティングの本質を知るにはかなりおすすめできます。