名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

二四〇九階の彼女

07/03/14 - の記事

二四〇九階の彼女 2

タイトル:二四〇九階の彼女 2(小説:電撃文庫)
作者  :にしむらゆう:西村悠
絵師  :高階@聖人
デザイン:?
編集  :?

違う「塔」で話した彼女に逢うために、塔をひたすら降りていく旅を続ける少年と、相棒の人生生命のカエルの1人と一匹?の旅路を描いたロードノベル。
彼女に逢うという明確な目的意識はありますが、「キノの旅」でキノが訪れる先の国々が全く違う法律で動いているように、塔の各階を管理する神の代行機械・アンドロポシュカによって、まるで違う世界が広がっている、そんな世界を巡る物語になってます。そして各階に住む人は、ごく一部を除いて自分の住む世界の外に違う世界があるなんて知らない。
さて、以下はもろネタバレなんで読み終えた人か、もしくは完全にネタバレを気にしない人だけ進んでください。

06/10/09 - の記事

二四〇九階の彼女

タイトル:二四〇九階の彼女(小説:電撃文庫)
作者  :にしむらゆう:西村悠
絵師  :高階@聖人
デザイン:?
編集  :?

ちょっと変則的なロードノベル。
外の世界を求めて、階層世界を下へ下へと旅を続け、様々な世界を巡る少年と、相棒のカエル(のようなもの)の物語です。
それぞれの階層では全く違う世界が広がっていて、共通するのは神の代行機械であるアントロポシュカと世界と世界を繋ぐ「門」、そこに至る「鍵」となる人物。それぞれの世界で主人公の少年が体験したことを綴る連作短編形式になってます。
ちょっと世界観をつかむのに最初混乱して、行きつ戻りつしたりしたんですが、それぞれの世界に特徴があっておもしろく読むことが出来ました。あと、基本的には少年のお目付役的な役割にいるカエルが非常にラブリーで、カエルの挿絵に思わず萌えました(笑)
カエルかわいいよカエル。