名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

二四〇九階の彼女

タイトル:二四〇九階の彼女(小説:電撃文庫)
作者  :にしむらゆう:西村悠
絵師  :高階@聖人
デザイン:?
編集  :?

ちょっと変則的なロードノベル。
外の世界を求めて、階層世界を下へ下へと旅を続け、様々な世界を巡る少年と、相棒のカエル(のようなもの)の物語です。
それぞれの階層では全く違う世界が広がっていて、共通するのは神の代行機械であるアントロポシュカと世界と世界を繋ぐ「門」、そこに至る「鍵」となる人物。それぞれの世界で主人公の少年が体験したことを綴る連作短編形式になってます。
ちょっと世界観をつかむのに最初混乱して、行きつ戻りつしたりしたんですが、それぞれの世界に特徴があっておもしろく読むことが出来ました。あと、基本的には少年のお目付役的な役割にいるカエルが非常にラブリーで、カエルの挿絵に思わず萌えました(笑)
カエルかわいいよカエル。

わかりやすく言うと「キノの旅」に近い部分がありますが、ずいぶん雰囲気は違います。この手のロードノベルはいろいろ読んできましたが、これは雰囲気作りが上手いためか差別化に成功していると思いました。おすすめできます。


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トラックバック

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from FIL:Blog on 火曜, 2006/11/07 - 22:28

タイトルと帯に書かれた一文に惹かれて買いました。けっして表紙買いじゃないですよ?(笑)

from monumenta librorum on 日曜, 2006/11/05 - 10:03

電撃hp短編小説賞を受賞しているようだ。と言うわけで、連作短編集になっている。話は塔の形をした積層都市が舞台で、主人公は海を目指して下へ降りていく。ある階層から脱出するに...

from ラノベ365日 on 金曜, 2006/10/20 - 01:46

二四〇九階の彼女西村 悠 メディアワークス 2006-10by G-Tools 【神の代行機械アントロポシュカによって管理される階層世界。少年・サドリは相棒のカエルとともに海を目指して塔を降りて...