名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

よねざわほのぶ:米澤穂信

10/07/07 - の記事

ふたりの距離の概算

タイトル:ふたりの距離の概算(小説:角川書店)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

古典部シリーズ新作。
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーとする、省エネ主義者の少年・折木奉太郎を探偵役に、古典部に関わるトラブルを解きほぐす日常ミステリ。日常ミステリなので誰も死にませんので、安心して読んでいられます。
毎度のことですが、思春期の少年少女の非常に微細な感情の揺れがとてもよく描写されてます。
ミステリの部分については門外漢なのでスルーで。

09/03/17 - の記事

秋期限定栗きんとん事件 下

タイトル:秋期限定栗きんとん事件 下(小説:創元推理文庫)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

小市民を目指して、互恵関係を築き傍目からは恋人同士のように見えている小鳩くんと小佐内さん。二人が日常に起こるちょっとした事件を解決に導く日常ミステリです。
人の良い笑顔を振りまきつつも実はかなり小賢しい狐の本性を持つ小鳩くんに、虫も殺さない内気でかわいらしい女の子……に一見思えるけれどその実態は相手の隙にガブリと噛み付く狼の本性を持つ小佐内さん。なんとも個性的な二人による推理が冴え渡ります。
あと、タイトルにいつもお菓子を冠するだけあって、食べ歩きシーンが実に魅力的で、読み進むほどにスイーツが食べたくなりますよ!

で。日常ミステリとして非常におもしろい作品なのはもちろんなのですが、小鳩くんの小佐内さんの互恵関係がどうなってしまうのか!?も注目点。なにせ上巻ではお互い新恋人を作っちゃいましたからね。

09/03/06 - の記事

春期限定いちごタルト事件 後

タイトル:春期限定いちごタルト事件 後(小説:(Gファンタジーコミックス)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :まんじゅうやあんこ:饅頭屋餡子
デザイン:?
編集  :?

小市民の星を目指す二人、小鳩くんと小佐内さんの日常ミステリ。殺人事件のようなぶっとんだ非日常ではなく、ココアをどうやって入れたのか?といった些細な日常の謎を追いかけているのがポイント……のコミック化。
小佐内さんの『狼』の時の表情を見られるのはでかいっ! 原作未読の方にもおすすめ!

コミック用に書き下ろした短編『小市民の休日』も載ってます。

09/03/03 - の記事

秋期限定栗きんとん事件 上

タイトル:秋期限定栗きんとん事件 上(小説:創元推理文庫)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

小市民の星を目指す、小鳩くんと小佐内さん。いざという時になると、頭の回転の良さが邪魔をして中々その志は果たせていないこのコンビの行く末は……。

すごいです。序盤からまさかの展開ですが、なんかあれこれって恋愛ものだっけ?と勘違いさせるかのようなまったり時空……
などと夢を見ても、やっぱり小佐内さんはどこまでも小佐内さん。狼は常に牙の手入れを欠かさないのです。

07/11/07 - の記事

千反田えるその他米澤穂信作品のイラストがてんこもりっ!!

アイスクリームティーというサイトの「gallery」→「その他版権」をたどると、なんと千反田えるはじめ古典部シリーズだけでなく、小市民シリーズ、さらにはさよなら妖精、犬はどこだ、ボトルネック、Doyouloveme?のイラストに至るまで米澤穂信作品のイラストがこれでもか!!というくらいに描かれています。すばらしい!

07/11/06 - の記事

遠まわりする雛

タイトル:遠まわりする雛(小説:角川書店)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

千反田えるかわいいよ千反田える。
やらなくてもいいことなら、やらない。
やらなければいけないことは手短に。
これをモットーとする省エネ主義者?の折木奉太郎が、たびたび主義を返上しては彼らの日常でつまづくちょっとした謎を解いていく古典部シリーズの短編集。
日常ミステリにして青春小説。
……なのですが、なんといっても千反田えるに萌え殺されること必至!です。
イラスト一枚あるわけじゃなし、またステレオタイプなツンデレ描写があったりもしませんが、その言動ひとつひとつに魂を奪われるのです。

07/10/16 - の記事

インシテミル

タイトル:インシテミル(小説:文藝春秋)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

やっと読めた……
クローズドサークルもの。
様々な理由から、あまりにも高すぎる時給のバイトにつられた参加者12人。彼らの「仕事」とは、密閉された館の地下に閉じこめられた状態で7日間過ごすこと。ただしそれには異常な条件がついていた……。
ミステリ音痴の自分でも人間ドラマとして十分楽しめましたが、作品の構成上、過去のミステリネタが頻出するのでそれを知っているかどうかで物語への入れ込み具合が全然違ってくると思われます。ある程度ミステリをかじっている人はより楽しめる作りですね。
私程度のレベルだと、せいぜい数作品しかわからず。まあ人間ドラマとしてもラストの展開は結構気に入っているのでokokです。

06/12/17 - の記事

『春期限定いちごタルト事件』漫画化

●『春期限定いちごタルト事件』漫画化されます

えーっ!?
個人的には今年のライトノベル10大ニュースクラスに驚き。小佐内さんの狼っぷりはどう表現されるのでしょうか。
目立たない一小市民を目指す小鳩君と小佐内さんの日常ミステリです。きっちりとした体裁のミステリですが、同時に二人の日常や微妙な距離感などが実にライトノベル読者にとっても目を離せないのです。原作の方は夏期限定~であまりにも気になる終わり方をしているので、続きが待たれるところ。

06/11/09 - の記事

ボトルネック

タイトル:ボトルネック(小説:新潮社)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

すいません、やっと読み終えました……最近まで本が地層に埋もれてまして(汗

痛い、あまりにも痛々しい青春です。塩辛いなどという言葉ではこの読後感は表現しがたいです。
特に終盤の展開は吐血もの。いやそれぐらいグサッと来ます。

06/06/19 - の記事

米澤穂信講演会まとめ

●米澤穂信講演会まとめ

私自身も17日に行われた米澤穂信さんの講演会に行っていたのですが、
質問会という形式で行われたこの講演の内容についてゆらゆらゆらゆらでのまとめが一番綺麗にまとまっていると思ったので上記にリンクしておきます。
講演に行けなかったファンの方はこれで米澤成分を補給してください。

06/06/09 - の記事

さよなら妖精 (文庫)

タイトル:さよなら妖精 (文庫)(小説:創元推理文庫)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

以前ソフトカバーとして出版されていた「さよなら妖精」が文庫化です。

06/05/17 - の記事

06/04/16 - の記事

春期限定いちごタルト事件

タイトル:春期限定いちごタルト事件(小説:創元推理文庫)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :片山若子
デザイン:?
編集  :?

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。
(amazon紹介文のコピペです・・・)

06/04/11 - の記事

夏期限定トロピカルパフェ事件

タイトル:夏期限定トロピカルパフェ事件(小説:創元推理文庫)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :片山若子
デザイン:?
編集  :?

本日11日は米澤穂信さんの新作・夏期限定トロピカルパフェ事件の発売日です。今回は文庫なので、ハードカバーには手が出なかった方もぜひお買い求めください。ミステリ方面も一段と冴え渡り(とは言っても門外漢の私にはすごさがわかりませんが)、ライトノベル的な読み手にとっても小市民を目指す二人に大きな試練があり、やはり読み応えがあります。