名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

11/10/03 - の記事

東雲侑子は短編小説をあいしている

タイトル:東雲侑子は短編小説をあいしている(小説:ファミ通文庫)
作者  :もりはしびんご:森橋ビンゴ
絵師  :Nardack
デザイン:?
編集  :?

うああああああああ……なんという甘酸っぱさともどかしさ。
読んでるうちにのたうちまわりたくなる青春小説。

自分のような青春時代はとうに過ぎ去った人間でも、あのすばらしい日をもう一度、とか思っちゃいますね……いやそんな記憶はただの捏造なんだけど。ともあれ、赤枠おすすめです!

森橋ビンゴ4年ぶりの新作ですが、期待を裏切らない出来でした。

うちの会長は荒ぶる虎猫に似ている。3 (HJ文庫 そ 1-2-3)

タイトル:うちの会長は荒ぶる虎猫に似ている。3 (HJ文庫 そ 1-2-3)(小説:HJ文庫)
作者  :そらのかずき:空埜一樹
絵師  :ろんど
デザイン:?
編集  :?

自他ともに認める天才少年が巨大学園で、全体としての利益を常に優先して利益を振りかざし、弱きを切り捨てる生徒会に対抗する裏生徒会の一員となって、対決していくという学園ストーリー。

頭で行動する天才タイプが、体で行動して信頼を勝ち取るカリスマ少女の裏生徒会長にだけは日々振り回され……てもいないですね。どっちかというと、すぐ無茶を言う子供を甘やかしつつも見守ってる、そんな感じ……に見えて意外と会長を頼りにしてるのがポイント。
会長、荒ぶる虎猫というより、人がゲームしてるところにすぐ膝の上に乗ってくる猫っぽい? なんかわがまま言ってても微笑ましいんですよねー。

さて、今回はツンデレ担当・タケトの幼なじみの朱音にスポットが。

11/10/01 - の記事

スワロウテイル/幼形成熟の終わり

タイトル:スワロウテイル/幼形成熟の終わり(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :とうまちとせ:籘真千歳
絵師  :竹岡美穂
デザイン:?
編集  :?

前作が好評だったようで続編が!
なんといってもその世界観が魅力!

<種のアポトーシス>と呼ばれる病の感染拡大を防ぐため、感染者は関東湾に作られた浮島の巨大な自治区に男女別に隔離されて暮らしている。失われた異性の代わりに、人は第三の性となる人工妖精<フィギュア>と呼ばれる人型インタフェースを作りだし、彼らと共棲している。彼らは五つの原則に従って、人間達と関わっていく。

AIスキーなら、と最初に言いましたがこれの魅力を一口で語り尽くすのは非常に難しいですね……。多くの要素が凝縮されているのは間違いないです。ハヤカワならではの、キャラ小説の枠では描写が難しい、重厚なストーリーや世界観に酔いしれてください。おすすめ。あ、AIスキーはぜひ! 未読の方は1巻をよろしく!