名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

11/11/15 - の記事

本日の名台詞

「林檎」
「すぐに芽が出るものなんて、ないんだよ」


タイトル:のうりん 2(小説:GA文庫)
作者  :しらとりしろう:白鳥士郎
絵師  :切符
デザイン:?
編集  :?
キャラ :畑耕作 (251 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

パロディからシモネタ、フォントいじり、なんでもありの大暴走農業コメディ。
コメディだけで終わらず、きちんと農業というシビアな部分についても描写されているところがポイント。

それでは台詞解説。
林檎が育てていた大豆に事件発生。落ち込む林檎を励ますために、耕作は声をかけます。これ、実際の文脈で読むとかなり心に来ます。

本日の名台詞

「岐阜では日常茶飯事だぜ!」


タイトル:のうりん 2(小説:GA文庫)
作者  :しらとりしろう:白鳥士郎
絵師  :切符
デザイン:?
編集  :?
キャラ :畑耕作 (76 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

農業高校を舞台に、やりたい放題するコメディ。自重は……ない。
個人的には今年読んだ中では一番のオススメ。表現技法が、なにげに一般小説では不可、ラノベでないとやれないことがいろいろ詰まってます。

それでは台詞解説。
……なにが日常茶飯事なのかは読んでください。やばいのでここでは書けない!
ただお隣の愛知県、それも岐阜県にかなり近いところに住んでるだけに「あー」と納得。岐阜とか群馬とか川越市とか、とにかく頑張れ。

煉獄姫 4幕

タイトル:煉獄姫 4幕(小説:電撃文庫)
作者  :ふじわらゆう:藤原祐
絵師  :かやはち:kaya8
デザイン:?
編集  :?

安心?のダークファンタジー。
強大な煉術を使いこなす代わり、その身体自身が毒素と化し、何人も近づけない”煉獄姫”アルトと、煉獄の毒素が無効な特殊体質の少年・フォグを主役に、敵勢力との煉術バトルが展開。

確かな筆力による迫力のアクションもさることながら、人の悪い描写があちこちに顔を出す、ここが魅力です。

4巻では、アルトはかわいくなってますが、それはそれとして……やっぱり人が悪いよ!(当然褒めてます)

俺はまだ恋に落ちていない

タイトル:俺はまだ恋に落ちていない(小説:GA文庫)
作者  :たかぎこういち:高木幸一
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

第3回GA文庫大賞<期待賞>受賞作。

あらすじによれば、"トライアングル・ラブコメディ"。となると、いわゆる典型的な三角関係ラブコメを想像しますが……

ささいな日常を積み重ねて細かい変化を読み取る、そういう感じの青春小説模様がどちらかというと前面に出てます。
ラブは薄め。
よって、破天荒な展開を望んだり尖りまくったキャラをお好みの方にはやや不向きかも。あと、個人的には開始数ページが異様に読みにくかったんですが、つっかえたのはそこだけなのでもし読む時に引っかかっても耐えてください。
そんなわけでいろいろ書きましたが、以上に挙げた点で興味を覚える人には間違いなくおすすめです。