名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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09/02/26 - の記事

本日の名台詞

「私は、ゆずる君のしたことを、簡単に許しちゃいけないと思う」
「でも、ゆずる君も私を許さなくていい」
許されたって、お互いの傷は消えないもの。
(痛みはやわらぐかもしれないけど……)
「だったら、許されないまま生きようよ」
――私たちが何も許されなくても、私たちの心はすれ違ったままでも、月に飛ぶ飛行機とか魔法の工場とか、きれいなものは変わらずきれいだよ。


タイトル:HURTLESS/HURTFUL(小説:MF文庫J)
作者  :しみずまりこ:清水マリコ
絵師  :たぐらとおる:田倉トヲル
デザイン:?
編集  :?
キャラ :蓉 (247 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

「心の中から脱獄してきた」という少女との出会い。
ちょっとほろ苦く切ない青春ストーリー。

それでは台詞解説。
あえてなにが「許されない」のかについては書きませんが、十二分に雰囲気は伝わってくるのではないかと思います。

HURTLESS/HURTFUL

タイトル:HURTLESS/HURTFUL(小説:MF文庫J)
作者  :しみずまりこ:清水マリコ
絵師  :たぐらとおる:田倉トヲル
デザイン:?
編集  :?

これぞ清水マリコだ!って感じの、ちょっと不思議で切ない青春ストーリー。

駅のホームから転落した女性を救って代わりに自分は意識不明の状態となってしまった兄。
そのせいで一家はマスコミに追われ、学校でも居心地の悪い思いをしている少年・街中玲夫は、「兄の心の中から脱獄してきた」と主張する変な少女と出会う……。
切なくも、心地よい読後感に浸れます。

ぴにおん! 2

タイトル:ぴにおん! 2(小説:MF文庫J)
作者  :ひぐちつかさ:樋口司
絵師  :タカハル
デザイン:?
編集  :?

指先からライターぐらいの炎が出せるという微妙な超能力の持ち主なのだが、とある理由で四人の美少女(全員超能力者)から求婚され困惑する、というラブコメ。
最初の動機は不純でも、付き合っていればそれなりに愛情は芽生える……のか、いい感じになってきました。
もっとも終始、女の子からはどつかれっぱなしでそのうちMに目覚めるんじゃないかという気がしなくもな……ばかなそれでは「えむえむっ」になってしまう(爆)
そして2巻ではとあるでっかいサプライズがががががが。

というわけで、さりげなくこれはTS要素ありですよ!とアピールしておきます。
1巻から読めとまではいいませんが、1巻だけ読めて止めている方でTSスキーがいるなら、読んでおくのが吉ですええ。