名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

08/11/17 - の記事

本日の名台詞

「ある日ね、お店に来なくなるのよ。明らかに私のシフトにあわせて缶コーヒーを買いに来ていた人が。ホテルの前の自動販売機でも売ってる缶コーヒーを、これがなきゃ始まらんて言いながら買いに来てた人が来なくなるの。当然私たちは十分お金を稼いだので故郷に帰ったんだと思おうとするわ。あんなに通いつめておいて、故郷に錦を飾るのに私に一言の挨拶もないなんてひどいよねー、ってバイト仲間と笑ったりするのよ。――みんな涙目なんだけどね。それでおしまいにして私たちは忘れようとするわ。でも、ある時お店のお客さんの会話にその人の名前が出るのよ」
「過去形で」


タイトル:迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル?(小説:GA文庫)
作者  :はやしりょうすけ:林亮介
絵師  :つゆき:津雪
デザイン:?
編集  :?
キャラ :織田彩 (119 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

現代を舞台にしたダンジョン探索もの。
文字通り死と隣り合わせの日常を見事に描いた群像劇です。おすすめ。

それでは台詞解説。
迷宮に集う探索者のために出来た街「迷宮街」のコンビニで働く織田はお客と距離を置くようにしているとのこと。その理由が……。こういうちょっとエピソードが来るんですよね。

迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル?

タイトル:迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル?(小説:GA文庫)
作者  :はやしりょうすけ:林亮介
絵師  :つゆき:津雪
デザイン:?
編集  :?

おもしろかったーっ!!
今後に対する期待も込めて赤枠おすすめで!

現代が舞台+キャラも人外レベルの人間は出てこないから、ど派手な物語ではないんですが……実際にリアルでダンジョンもぐりをやったらこうなるかも?という設定が見事に消化されていると思います。

京都を襲った大地震がきっかけで開いた洞窟【迷宮】
。その化け物退治をして大金を稼ごうとする探索者たちの群像劇です!