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06/09/24 - の記事

本文以外の部分でいかにして独自性を出すか? 「涼宮ハルヒの憂鬱」編

ごきげんよう、まいじゃー管理人の極楽トンボです。
このところ、ハルヒ関連の話題を持ち出すだけでアクセスがはね上がるという話を複数のラノベ系サイト管理人さんから聞いていたので意図的に避けるようにしていたのですが(笑)、最近ライトノベルの表紙デザインに関する話が各所であったのがきっかけになり、自分の脳内で、本文以外で「目立たせる」「独自性を出す」工夫はどんなものがあるだろう?と点に興味を覚え、とりあえず思い付いたハルヒについて書いてみました。思い付けば他の独自性の出し方も今後取り上げようと思います。

今回のエントリの発想の原点で、直接の内容には関係ないのですが、まずは一連の話題について参考までにリンクします。

参考:
電撃文庫表紙デザインの意義
「各レーベル表紙の白さ」考察
白背景の表紙
「ハルヒ」でキャラの顔がアップになった理由
白バック・キャラピン立ちのデザイン手法

さてご存じの通り、涼宮ハルヒの憂鬱は第8回スニーカー大賞大賞受賞作です。
編集部ではかなり力を入れていたようで、初版についている帯は金色。

本日の名台詞

「怖いんだ」
「怖くて仕方がない。きっと、あれはとても恐ろしいものだ。智恵とか力とか、そんなものとはまったく次元の違う何かだよ」
「――だからこそ、わくわくすると思わないか」


タイトル:クジラのソラ 01(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :せおつかさ:瀬尾つかさ
絵師  :菊池政治
デザイン:?
編集  :?
キャラ :榊敷原恭介 (7 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

クジラのソラは絶賛おすすめ中。
あんまりスポ根、スポ根連呼しすぎたかなという反省もあるので、SF分にも溢れているとちょっと軌道修正しておきます。ネタバレを避けるために突っ込んだことに言及しませんが、けっこう物語として甘くないんですよねこれ。ワールドチャンピオンになった人の行方とか、アウターシンガーの代償とか、なかなかにきつい一面もある。それもまた魅力。
それと、チーム内の人間関係も、主人公の聖一と他の女の子の誰か、という一面的なものではなくて、雫と冬湖の対立と友情の芽生えなんかにも気が配られてます。ここ、妄想百合発動の余地があったりしていいですよー(笑)