名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「怖いんだ」
「怖くて仕方がない。きっと、あれはとても恐ろしいものだ。智恵とか力とか、そんなものとはまったく次元の違う何かだよ」
「――だからこそ、わくわくすると思わないか」


タイトル:クジラのソラ 01(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :せおつかさ:瀬尾つかさ
絵師  :菊池政治
デザイン:?
編集  :?
キャラ :榊敷原恭介 (7 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

クジラのソラは絶賛おすすめ中。
あんまりスポ根、スポ根連呼しすぎたかなという反省もあるので、SF分にも溢れているとちょっと軌道修正しておきます。ネタバレを避けるために突っ込んだことに言及しませんが、けっこう物語として甘くないんですよねこれ。ワールドチャンピオンになった人の行方とか、アウターシンガーの代償とか、なかなかにきつい一面もある。それもまた魅力。
それと、チーム内の人間関係も、主人公の聖一と他の女の子の誰か、という一面的なものではなくて、雫と冬湖の対立と友情の芽生えなんかにも気が配られてます。ここ、妄想百合発動の余地があったりしていいですよー(笑)

さて、それでは台詞解説。
未知のものに対しては、恐怖と憧れが同居するようなところがありますが、憧れを強く持ったものだけが恐怖を乗り越えて先に進むことができます。そういう感覚を表現してます。