名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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10/05/20 - の記事

本日の名台詞

「さしあたって、どこに行くのですか?」
「どうしようかな。楽園でもあればまっしぐらなんだけどね。残念なことに住所を知らないんだ。まあ、住所がわかるなら今ごろ楽園は人でいっぱいだろうから遠慮したいな。
世の中、なかなかままならない。まったく、不便なものだね」
「世界の果て」
「え?」
「世界の果てに行きましょう。楽園に行けないのなら」


タイトル:黄昏世界の絶対逃走(小説:ガガガ文庫)
作者  :もとおかふゆなり:本岡冬成
絵師  :ゆーげん
デザイン:?
編集  :?
キャラ :カラス&メアリ (211 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

とにかく世界観がツボる話。
人を無気力にさせ死に至らしめる《黄昏》によって覆われた世界で、エージェントの男と黄昏の君の少女は短い旅を続けます。おすすめ。

メアリとカラスの二人の旅は、いつまでも続くものではないんですが、そんな終わりが見えている中での幸せとでも言うのかな。これはもう感じ取ってもらうのが一番ですね。

黄昏世界の絶対逃走

タイトル:黄昏世界の絶対逃走(小説:ガガガ文庫)
作者  :もとおかふゆなり:本岡冬成
絵師  :ゆーげん
デザイン:?
編集  :?

第4回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<優秀賞>受賞作。

人の弱い心に入り込み、気力を奪い死に至らしめる《黄昏》が世界を覆っている――
これはもう設定の時点で好きな人にはたまらないはず。
そんな第一印象に違わず、世界観はまさに黄昏色にふさわしい静謐なもの。派手なアクションなどはないので地味目ですが、ぐっときますねー。おすすめです。