名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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06/10/25 - の記事

本日の名台詞

「――ボクは今宵この星空に呼ばれた。夜の世界には正義が足りないッ!」


タイトル:モノケロスの魔杖は穿つ(小説:MF文庫J)
作者  :いとこうへい:伊都工平
絵師  :巳島
デザイン:?
編集  :?
キャラ :長川律 (203 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ものすごく平たく言うと、現代日本に王国を建国するファンタジーということになりますが、その設定は実に奥深く、ここでダラダラと設定を語るよりも実際に読んでもらったほうがいいでしょう。そもそも冒頭からして東京が消失したはずなのに、なぜまだ東京が存続しているのか? どうして日本に魔術的な価値がなくなってしまったのか?など、その真相が作中で明らかになった時に思わず「うーん」とうならされました。とにかく設定によだれが出る人は必読。

ぷいぷい! 3

タイトル:ぷいぷい! 3(小説:MF文庫J)
作者  :なつみどり:夏緑
絵師  :なもり
デザイン:石松望
編集  :児玉拓也

MFでは「ゼロの使い魔」の次を担うんじゃないかと思うくらいにノリにノッているラブコメです。
主人公の陣は考古学マニアで女に興味なしの!な男の子。家になったランプをうっかりこすってしまったら、出てきたのは学園の大金持ちのお嬢さま、座堂シエラ。しかもメイド服。え、なんで?
呼び出されるランプの精がお嬢さまで、性格は学園ではおしとやかだけどその正体は高飛車で、呼び出した主人に対し要求を逆にするなど、ランプの精の変形解釈は今までにもいろいろ見たことがありますが、これはかなり設定が上手いです。……などという理屈は脇においといて、ラブコメとして実におもしろい!

きゅーきゅーキュート! 2 (2)

タイトル:きゅーきゅーキュート! 2 (2)(小説:MF文庫J)
作者  :のじまけんじ:野島けんじ
絵師  :武藤此人
デザイン:blue
編集  :?

魔界から留学生としてやってきた女の子は、超かわいくて、でもほんとは魔界の中では魔法をうまく使えないみそっかすで……
という(思い切り端折りましたが)ラブコメファンタジーです。1巻のラストで重苦しい部分が取り払われた結果、健全だけどサービスシーンはプールだのなんだのいろいろあるし、ヒロインのキュートは実にかわいらしいし、嫉妬と認識してないやきもきもいじましいというか要するにラブコメとしてはけっこういいですよ、と。
もし前作で「こういう重い話はちょっと……」と感じた方も今度は安心してお楽しみください。