2002年上半期心に残るあの「迷」台詞・ベスト6+1

いつもながら悩みますね。もっとも名台詞に比べると数が知れているので選出も楽だったり。
と、いいつつなぜかベスト6になっていますが気にしてはいけません。そういうものです。

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2002年上半期の迷台詞の頂上に輝いたのは!

――午前六時、もはや朝を迎えて『自業自得』という言葉が『死亡時刻』に見えてきた――

出典:悪魔のミカタ 《小説》/電撃文庫/うえお久光/絵師:藤田香/2巻296Pあとがきより
キャラ:うえお久光さん(笑)

悪魔のミカタ→bk1→amzonは、色濃く『狂気』を宿した作品。萌えと狂気という組合せは珍しいかも?

台詞はあとがきより。
徹夜して満身創痍の作者さんの図。こういう光景はあちこちでみられそうな気がして笑えないです。まいじゃー推進委員会は、執筆業の方ものぞかれてるようなんで……。
大丈夫ですかー? ちゃんと生きてますかー? こう問いかけたい方もいらっしゃいますええ。

続いて第2位。

「つくづく会話のキャッチボールができん奴ね!」
「変化球で攻めてみた」
「投げ返せるかそんな球!!」


出典:破天荒遊戯 《コミック》/Gファンタジーコミック(エニックス)/遠藤海成/3巻184P
キャラ:ラゼル&アルゼイド

破天荒遊戯→bk1の特徴は、なんといってもすばらしい会話の数々です。通常のボケツッコミはもちろんありますが、それよりも、
ボケ?→ツッコミ→カウンターツッコミ→カウンター返し
という具合に、ツッコミだけで会話が成り立つのが特異的です。あの会話のやりとりは一度は読んでおくべきでしょう。

アルゼイドは普段から、少々外れた言動が目立つのですが、この直前の会話でもどこか外れています。そこをラゼルが指摘したところ、開き直られてしまったという……あんた素敵だよ。


第3位はこれ。

「邪魔をするなら、そっ首、叩き落とします」
「スコップで……?」
「これでも剣道十七段よ」
「ちょ、それ嘘……」
「怒らせると三十四段になるわよ」


出典:家族計画 《ゲーム》/D.O./シナリオ:山田一/原画:福永ユミ/?
キャラ:高屋敷青葉&沢村司

家族計画はエロゲではあるけれど、幾多の萌え系シナリオを基調としたゲームとは明らかに一線を引いていて、テキスト読みにはぜひやって欲しいゲームです。

この台詞、かなりシリアスなシーンに使われているものなんですがバランス感覚が見事なので、違和感がありませんでした。台詞を吐いた青葉姐さんの性格はご覧の通りです(笑)


第4位は……

「こんにちは一夜漬け。さようなら睡眠時間。……ちくしょう、お星様のバカ。泣いちゃうぞ」

出典:東方ウィッチクラフト 螺旋舞踊 《小説》/コバルト文庫/竹岡葉月/絵師:飯田晴子/105P
キャラ:観凪一子

東方ウィッチクラフト→bk1→amazonはコミカルファンタジー、かな一応。
さくさくと読めて、ちょっといい話という感じの作品ですが、やはり会話のテンポがよい感じです。
学生であるみなさん、ここでうなずくようではダメだダメだ全然ダメだ。


そして第5位。

「観測者問題っていうのよね、こういうの」
「は?」
「テレビでやってたの。でもお母さんは毒ガスの出る箱に猫を入れるのは反対。だってかわいそうだから」


出典:イリヤの空、UFOの夏 (小説)/電撃hp/秋山瑞人/絵師:駒都えーじ/電撃hp vol.17 83P
キャラ:浅羽家の母(本名不明)

イリヤの空、UFOの夏→bk1→amazonは、SFなボーイミーツガールものなのですが、まーとにかく読んでみてください。あえて説明はしないでおきます。

台詞説明。浅羽家の兄妹が冷戦状態から抜け出しつつあることを悟った母ですが、兄の方はとことん鈍チンなのでそもそも冷戦にさえ気づいていません。
そういう中、下手に緊張緩和について話題を持ち出すと、また冷戦に戻ってしまうと考えた母は何も言わないことに決めます。
ここまではまあ納得できる話。ここで母がそれとなく意見するわけですが……さて、どの辺に勘違いが潜んでいるか? それはみなさんへの宿題です。


そして、なぜか第6位。

「いかん…」
「ん?」
「シュークリーム分が不足してきた」
「シュークリームぶん?」
「そうだ シュークリーム分だ」


出典:あずまんが大王 (コミック)/DENGEKI COMICS EX/あずまきよひこ/4巻164P
キャラ:水原暦&滝野智(よみ&とも)

あずまんが大王→bk1→amazonは、間とかが絶妙な学園4コマ漫画です。

うえのシュークリーム分がなんのことだかわからないと思いますが、いわゆるひとつの栄養分みたいなものだと思ってください。あるでしょう? ゲーム好きな人だとゲーム分とか活字好きなら活字分が不足してきた!とか。

特別賞(笑)

「…オイ
ホントに全部読むんだな?」


出典:成恵の世界 《コミック》/角川コミックス・エース/丸川トモヒロ/4巻66P
キャラ:丸尾

成恵の世界→bk1→amazonは、SF風味のラブコメです。以上説明終わり。

台詞解説。古書店に来た、本好きの長谷川が「オマエの部屋読んでない本が山積みだろ」というツッコミに、「大丈夫よ!ホントに読みたい物だけにするから」と答え、買い込むのですが……。
いまギクッとした人、正直に手を挙げなさい。


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