とメールを送ってきた。これはわたしが「某社のシメキリが近づいてきたから、もう何回か書いたらいったん中断するかもしれない。おカネになるシゴトもやんないとやばいし」とグチったから気をつかってくれたのだと思う。
と、さか○は言うた。 |
『青春と読書』(集英社の新刊案内雑誌。定価90円。おおきなホンヤさんでたくさん本を買うとタダでもらえたりもする。定期購読もできる)の2003年12月号巻頭エッセイ、ノンフィクション作家の佐野眞一さま『新書ラッシュが生み出す将来の古典』から引用すると、
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『ダ・ヴィンチ』 メディアファクトリー刊。「まったく新しい本とコミックの情報マガジン」を掲げる。 公式:WEBダ・ヴィンチ |
だそーです。 |
斉藤美奈子 文芸評論家。独特なアプローチで切り込む新鮮な評論が人気を博している。「妊娠小説」「文学的商品学」など。 |
ちなみに文芸のカラオケ化の指摘は、このわたしもはるかにムカシにどっかで言った覚えがあり、後、文芸評論家の斉藤美奈子さまが、わたしの知らないうちにわたしより先にどこかでおっしゃっていたのを発見し、「申し訳ありませんが、剽窃ではありません、偶然の一致で、ほんとうに知らなかったのです、たんなるシンクロニシティです、どうか信じてください」と(万が一告訴されるといけないから)お手紙を送ったりした覚えがある。よーするに、出版会全体に興味を持ってしまう人間にとっては、当然出てくる比喩なのだろう。 |
国会図書館だけは全部買ってるはず... 国会図書館は本を買っていません。法律で決まっていて、すべての出版社には納本義務があります。印税支払いのときに50部ぐらい減ってくるうちの1冊が収められているもようです。 (文責:新木伸様) すみません、おっしゃるとおりです(涙) (文責:久美沙織) |
で、ですね。 |
(C)角川書店 (2002) 『ぼっけえ、きょうてえ』 著 岩井志麻子 第6回日本ホラー大賞受賞作。少女小説家として活躍していた著者の一般書籍への進出した作として注目されている。 →bk1 →ama →楽天 |
かくてどうも「いっぱつ」が狙えそうにもない書き手は、ともすると後回しにされ、場合によってはさっさと見捨てられる。25年も現役やってきて、いまだに真の「いっぱつ」を持たない(コバルトで、あるいは、ドラクエのノベライズでいかにアテた過去があろうとも、おとなの版元の編集の大半の意識には、ようするに「コドモダマシ」でもはや過去のヒトにすぎない、とインプリンティングされているのではないかと思う。ヒガミか?)わたしのよーなのは、どーでもいい、マジメに相手にしなくていい、テキトーにあしらっておけばいい種類のモノカキにすぎないのだ。ちくしょう。 |
谷崎潤一郎 (1882〜1909) 日本文学史に燦然と輝く大文豪。「細雪」は代表作の一つ。 |
MOTHERを書くことになった時、わたしは不安でいっぱいだった。 |
「おお……」 |
(C)TOKYO FM出版 (1996) 『あいたい。』 著 久美沙織 →bk1 →ama →楽天 |
みなのもの。ひかえ、ひかえおろう! |
(C)新潮社 『石の剣』 著 久美佐織 →パピレス C・S・ルイス 神学的作品を発表し宗教家として活動。「ナルニア国ものがたり」全七巻は信仰心に基づいた児童向けのファンタジー。同シリーズ最終巻「さいごの戦い」でカーネギー賞受賞。 トルーキン モダンファンタジーの始祖。「ホビットの冒険」の発表後、その続編「指輪物語」が大ヒット。ロードオブザリングの原作。 (C)新潮社 『舞いおりた翼』 著 久美沙織 →パピレス (C)新潮社 『青狼王のくちづけ』 著 久美佐織 →パピレス |
で、新潮社で、他のシゴトも……自分自身の創作を……! して良いことになり、ソーントーンサイクルと大森さんが後に名づけてくれる「超マジ」ファンタジーの三部作を書き始めることになる。第一作、『石の剣』。発刊、平成3年1月25日。実ははじめは一冊でやめるつもりだった。いちおー、それなりの結末まで書いたつもりだ。出足はそれなりに快調だった。わたしの目論見はいたってヒネクレたものだった。ヒロインが王子さまに出会う。が、王子さまが愛していたのは馬だったら? かくて、ビミョーに性格の悪いヒロインと、例によってれいのごとく優柔不断な王子さまと、善そのもののように純白な馬の三角関係という異常なファンタジーが成立するのである。 |
(C)講談社 『獣蟲記』 著 久美沙織 (C)講談社 『双頭の蛇』 著 久美沙織 高田明美 『うる星やつら』『きまぐれオレンジ☆ロード』等のキャラクターデザインを経て、国内・海外で個展を開くなど絶大な支持を得ている絵師。 公式:TAKADA Akemi Official Web Site |
ついでに、別の理由でやはり関係性が壊れてしまった例をもうひとつあげておく。
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ほとんど世の中に出ていないこの本について説明するのも虚しいが、これは獣と蛇に象徴される大宇宙を二分するたがいに相容れない勢力によるところの「八犬伝」なのである。八犬伝だから、犬師が八人そろわんことにはそもそも話がはじまらん。まだ全部のキャラが出てきてもいないのに、これからゆーっくり順番に出してって、それから本題にはいろうと思ってたのに、のーんびり、そーゆー構想をもっていたのに……あと一冊ですって?
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酒井さんの年齢 このやりとりの時点では19歳だったが、6月1日に誕生日を迎えたので現在20歳。 |
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