『空の浮動産』の特徴
●燃えますが、萌えません。
燃える部分はなんと言っても世界観です。
あの「浮動産登記法」をはじめとした、法律の条文をほぼそのまま生かした呪文はハッタリが効きまくってます。
対抗呪文や、類型の呪文などもすべて不履行や仮登記などの法的手段にこだわって作られています。
燃えよ言霊っ!!
法律にひっかけたライトノベルスなども、今までにお目にかかったことはありますがここまで拘った作品は見たことないです。
しかし、萌えの要素は全くありません。
なにしろメーカー自ら、キャラ紹介で「萌えません」と言い切ってます。
その気になれば、もっと萌え重視の絵柄やストーリーにもできたと思いますが、キャラクター設定を見るかぎり絶対わざとやってます。
なにしろ主人公の水華、格闘大会全国2位の実力の持ち主で、そのうえ身長が2m!!
相棒?の冬星の身長が150cmで、なんとその身長差は50cm。
その粗暴きわまる言動も、ひたすら萌えないように半ば計算ずくで配置されているように思えます。
ですから萌えに期待するのはやめましょう。暴力女萌え〜とかいう人は……
そんな奇特な人はどうぞ勝手にしてください(爆)
ただし。
女性は萌える可能性がかなりあります。知性派の冬星にもマッドサイエンティストな花水木にも。
ストーリーが佳境に入った瞬間、一気に萌えまくる可能性高し。
このゲームのANOSというのはちょっと特殊で、細かい説明は公式ページに譲りますが、分岐点まで簡単に戻ることのできる画期的なつくりになっています。
ゲームのシステム上繰り返しプレイを要求されることが多いこのゲームでは、いちいち最初からやり直していたのでは手間がかかって(しょうがありません。そういった手間を解消した画期的なシステムだと思います。
テキスト読み戻しと一体になっているので、どんな前に出てきた話にも容易に戻ることができます。実は応用次第で、大きな可能性を秘めたシステムなんじゃないでしょうか。
あんまり話を前に戻そうとすると、フリーズする不具合が出ることがあるのですが、修正ファイルもあるようなのでそいつを導入するとよいかも。