名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

MF文庫J

06/09/27 - の記事

キミを救う最初の呪文 (2)

タイトル:キミを救う最初の呪文 (2)(小説:MF文庫J)
作者  :すどうこう:須堂項
絵師  :なごやこーちん
デザイン:伸童舎
編集  :大喜戸千文

2巻目にして、新キャラのメイド忍者?に表紙を奪われるというのは……(笑)。なお、私はメイド服はもっと慎み深くあるべきだと思うのですよ>どうでもいい

魔法コメディ第二弾です。世界崩壊を救ったはいいけど、未来に戻れなくなってしまったるりかは主人公の家に居候中。で、主人公をとりあって火花を散らすのです。
全巻で衝撃な事実が発覚したので、ラブコメとしては多少変則的なモテ状態になってますね。なお、2巻の最後は実に微妙な終わり方になっているんですが、これはもしかして売り上げ次第ではこのままフェイドアウトできるようにという意味なんでしょうか、とちょっと勘ぐってます。

06/09/26 - の記事

暗闇にヤギを探して

タイトル:暗闇にヤギを探して(小説:MF文庫J)
作者  :ほしがまさや:穂史賀雅也
絵師  :シコルスキー
デザイン:?
編集  :?

主人公の少年のノートがある日なくなっていて、代わりに入っていたメモは
「ごめんなさい。おいしかったです」
おいしかったってどういうこと? まさかヤギがノートを食べてメモを残していった?

という、ちょっと変わった導入の学園もの。
幼馴染みの少女はいつも着ぐるみをきていたり、主人公のお姉さんもどこか変な抜け具合だったりと、序盤のわけのわからん雰囲気は実にいいです。その割には終盤が普通の展開で、でも終わり方は「え、ここで終わり?」という感じでしたが……。

06/08/25 - の記事

ぷいぷい2!

タイトル:ぷいぷい2!(小説:MF文庫J)
作者  :なつみどり:夏緑
絵師  :なもり
デザイン:?
編集  :?

実によいツンデレお嬢様です。あっぱれ。

ランプの精うんぬんという設定はライトノベルではけっこうよくあるネタ……のはずなんですが、このシリーズではその味付けが実に上手い!
猫っかぶりのお嬢様はランプの魔神の一族で、呼び出されて主人の願いを叶えることで満足度ゲージを集め、魔神レベルをあげないとダメ。なのですが、「呼び出す時は事前に携帯で連絡しろ」とか、とにかく要求が多くどっちがご主人様かわかりません。「今から映画見るから呼ぶな」とかありえない。しかしそういうツンツンの中にふと見せるデレがよいわけで……。
ゼロの使い魔のルイズに転ぶ人なら、こっちもぜひ読んでみましょう。超!高い確率でこっちにも転ぶこと確実です(笑

エトセトラ上等。

タイトル:エトセトラ上等。(小説:MF文庫J)
作者  :みうらいさお:三浦勇雄
絵師  :屡那
デザイン:?
編集  :?

上等シリーズの短編集です。
ただ、短編とはいうもののその時間軸はすべて「ジューンブライド上等。」の後日談になるので、実質続編と考えてもいいでしょう。
今回は人質の命が……などといった余計な要素がない分、すっきり終始ハイテンションで物語が展開していい感じです。曜子ファンや大目玉ファンは必読です(笑)

06/08/24 - の記事

蟲と眼球と愛の歌

タイトル:蟲と眼球と愛の歌(小説:MF文庫J)
作者  :あきら:日日日
絵師  :三月まうす
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

桜乃きらほの恋愛処方箋

タイトル:桜乃きらほの恋愛処方箋(小説:MF文庫J)
作者  :つきみそうへい:月見草平
絵師  :裕龍ながれ
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

2006年8月 の新刊情報 MF文庫J

あえて言うならエトセトラ上等。に注目ですが、どれも続編ものなので今月はお好み次第という感じでしょうか。

エトセトラ上等。 三浦勇雄
陰からマモル! (8) ウエディング時代劇娘 阿智太郎
桜乃きらほの恋愛処方箋 月見草平
ぷいぷい2! 夏緑
蟲と眼球と愛の歌 日日日

06/07/26 - の記事

かのこん (4)

タイトル:かのこん (4)(小説:MF文庫J)
作者  :にしのかつみ:西野かつみ
絵師  :狐印
デザイン:卯さ吉
編集  :?

おバカでエロエロ、一言で表すとそういう話です(笑
これに関しては、本文中から代表的なものを引用してみるのが手っ取り早いですね。
**********************
ちずるは両手を胸にもっていった。
その満ち足りた、いわばブルジョワジーな胸を下からすくいあげ、ゆよん、ゆやよんと揺らす。その大胆な揺れ具合に、胸がプロレタリアートな女生徒たちはかすかに顔をしかめた。まさに市民革命級の揺れかたであった。ぶるじょわぶるじょわ。
***********************
擬音がいちいち常軌を逸してるんですが(笑)、妙に合っているのが素敵。

きゅーきゅーキュート!

タイトル:きゅーきゅーキュート!(小説:MF文庫J)
作者  :のじまけんじ:野島けんじ
絵師  :武藤此人
デザイン:blue
編集  :?

「鳥は鳥であるために」の野島けんじさん新作。
萌え系コメディかな?と思ったら、中盤戦あたりで大きく舵を切って意外な方向にシフト。
まずはなんといってもヒロインであるキュートの描写に尽きます。
あらゆる点でちきしょー、かわいい!
あまり強くない、むしろ弱さの方が多く、自分の駄目さについて苦悩するそのあたりの内面描写がきちんと書かれていて、その行動にも納得がいくのですね。こういう繊細な心情描写が持ち味なのでしょう。

06/07/25 - の記事

ネクラ少女は黒魔法で恋をする (2)

タイトル:ネクラ少女は黒魔法で恋をする (2)(小説:MF文庫J)
作者  :くまがいまさと:熊谷雅人
絵師  :えれっと
デザイン:?
編集  :?

黒魔法はそれなりにストーリーに関わってきますが、それでもあえて言いますがアクセントのようなものです。
基本は良質な青春ストーリー。堪能させて頂きました。
ハートフル黒魔法コメディという触れ込みになってますが、コメディよりもハートフルにより重点があります。
絵は萌え系ですが、ちょっと絵を差し替えたらそのまま少女小説でも通用するんじゃないと思います。

1巻は主人公の少女・空口真帆の超内弁慶毒舌っぷりが見どころの中心でしたが、この2巻では彼女の内面がそれなりに成長をみせ、その代わり毒舌は少し控えめに(笑)

神様のおきにいり

タイトル:神様のおきにいり(小説:MF文庫J)
作者  :うちやまやすじろう:内山靖二郎
絵師  :真田茸人
デザイン:?
編集  :?

主人公の家には秘密があった。それは「福を呼ぶ」とされている家神が居着いていること。
ただ、人に知られると福が逃げるといわれているためその存在は家族以外の人間には秘密で……。

力を持った神様が居着いてうんぬん……という言わば黄金パターンです。
幼馴染みに妙に冷たいなーと思っていたら、そこら辺がこの物語の展開の鍵になってました。

悠久展望台のカイ

タイトル:悠久展望台のカイ(小説:MF文庫J)
作者  :はやづかかつや:早矢塚かつや
絵師  :ヤス
デザイン:?
編集  :?

連作短編形式で一人称が変わる恋愛ストーリー。
最近のライトノベルではすっかり定番の形式です。で、実際の中身ですが……なんというかこう実に王道というかベタベタで直球ど真ん中で、読んでるこっちは恥ずかしくなりそうなくらいの青春っぷりです。一応それなりの仕掛けがありますが、まあその仕掛けについてはこれまた最近の定番というか、味付け程度なのであまり考える必要はありません。
とにかくベタベタで台詞も、ふと我に返るとこっちの顔が赤くなりそうなものが連発される恋愛ものですええ

06/07/21 - の記事

2006年7月 の新刊情報 MF文庫J

「神様のおきにいり」と「悠久展望台のカイ」は第2回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞した新人さんのもの。とりあえずお手並み拝見ですね。

かのこん (4) ~オトメたちのヒミツ~ 西野かつみ
神様のおきにいり 内山靖二郎
きゅーきゅーキュート! 野島けんじ 武藤此人
ソラにウサギがのぼるころ II 平坂読
ネクラ少女は黒魔法で恋をする2 熊谷雅人
悠久展望台のカイ 早矢塚かつや

06/06/29 - の記事

空と月の王〈2〉約束のカケラ

タイトル:空と月の王〈2〉約束のカケラ(小説:MF文庫J)
作者  :しもじまけい:霜島ケイ
絵師  :ギンカ
デザイン:かがやひろし
編集  :大喜戸千文

ボーイミーツガールでファンタジー。割と王道チックですが、細かい部分でいろいろ好きな部分が多いです。
鎮魂屋としては一族の中でもみそっかすな少年トキが、初仕事の中で召喚師の少女マユと出会い、どうにもほっておけなくなり(ぶっちゃけ一目惚れ)、共に旅をするロードノベルです。ありそうで見かけない、ちょっとひねった「召喚」や、下手すると主人公を完全に食ってる「叡智の右手」など細かいギミックがなんだか好み。なんとなく1巻を積んでいて、この度2冊まとめて読んだのですが少年の成長ものとしても期待できそうな予感です。

06/06/26 - の記事

銃姫 (7)

タイトル:銃姫 (7)(小説:MF文庫J)
作者  :たかどのまどか:高殿円
絵師  :エナミカツミ
デザイン:?
編集  :?

いつまでも戦いをやめないことで神の怒りに触れ、銃を介してしか魔法を発動できなくなってしまった世界。そんな世界で運命に翻弄されながら立ち向かうる少年と少女が主人公の物語です。
大陸全土は戦争状態が続いていて、近年衝突が激化しています。そんな中での話。
魔法の設定や呪文の組み立てなどがまず魅力。全体的には・・・特に中盤以降はなかなか容赦なく重い展開なのですが、できる限り話に潤いということかふとした折にコメディパートが顔を出し、読み人の心を癒してくれます。エルウィングの歌とか。

06/06/21 - の記事

新刊情報 2006年6月発売のMF文庫J

イコノクラスト! (5) 榊一郎
銃姫 (7) No more Rain 高殿円
ゼロの使い魔 (8) 望郷の小夜曲 ヤマグチノボル
空と月の王2 約束のカケラ 霜島ケイ
ちょこッとSister ~Four Seasons~ 雑破業
パラケルススの娘4 緋袴の巫女 五代ゆう

ゼロの使い魔 (8)

タイトル:ゼロの使い魔 (8)(小説:MF文庫J)
作者  :やまぐちのぼる:ヤマグチノボル
絵師  :うさづかえいじ:兎塚エイジ
デザイン:?
編集  :?

7巻読んでる人には別にネタバレでもなんでもないんですが、一応ネタバレ対策。

パラケルススの娘 (4)

タイトル:パラケルススの娘 (4)(小説:MF文庫J)
作者  :ごだいゆう:五代ゆう
絵師  :岸田メル
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

イコノクラスト! (5)

タイトル:イコノクラスト! (5)(小説:MF文庫J)
作者  :さかきいちろう:榊一郎
絵師  :kyo
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

06/05/27 - の記事

ぷいぷい!

タイトル:ぷいぷい!(小説:MF文庫J)
作者  :なつみどり:夏緑
絵師  :なもり
デザイン:石松望
編集  :児玉拓也

実にさじ加減の上手いラブコメです。
えーと特徴をまず簡単に説明しておきましょう。
魔法のランプで魔神召喚、ただしランプの精はわがままツンデレお嬢様みたいなっ!

06/05/25 - の記事

ジューンブライド上等。

タイトル:ジューンブライド上等。(小説:MF文庫J)
作者  :みうらいさお:三浦勇雄
絵師  :屡那
デザイン:?
編集  :?

熱い! 手に汗握る! これぞ上等シリーズだーっ!
「ホワイトデー上等。」ではちょっとクールダウンしたような印象も受けましたが、今回は一区切りという意味合いもあってか実に熱い展開です。表紙絵のウェディングドレスはいったい?
それを言ったらおもしろくなくなってしまうので言わぬが華というものでしょう。

06/05/24 - の記事

新刊情報 2006年5月発売のMF文庫J

この記事あげる前に実は既に月見さんの新作(先日、「魔法鍵師カルナの冒険」が完結しましたね)は読み終わってまして、これは当たりでした。ぷいぷいは新シリーズ。……ところでジューンブライド上等の表紙絵がすごい意味深で気になるんですけど!

桜乃きらほの魔法医カルテ 月見草平
ジューンブライド上等。 三浦勇雄
ぷいぷい! 夏緑
青葉くんとウチュウ・ジン (3) やってきた迷惑王女 松野秋鳴

桜乃きらほの魔法医カルテ

タイトル:桜乃きらほの魔法医カルテ(小説:MF文庫J)
作者  :つきみそうへい:月見草平
絵師  :裕龍ながれ
デザイン:blue
編集  :?

前シリーズ「魔法鍵師カルナの冒険」をいい感じに完結させた月見さんの新作。
今度は魔法医の出てくるハートフルファンタジーです。ちなみにヒロインのきらほは医者ではないので念のため。
つかみはオッケー、好感触です。

青葉くんとウチュウ・ジン (3)

タイトル:青葉くんとウチュウ・ジン (3)(小説:MF文庫J)
作者  :まつのあきなり:松野秋鳴
絵師  :超肉
デザイン:?
編集  :?

気体型の高等生命体と、たまたま選ばれた地球の高校生5人によるSFコメディ完結。
基本的には名づけて「ウチュウ・ジン」の持ってきた厄介ごとや、外星系の宇宙人によるやっかいごとを処理していくという形式なのですが・・・最後の最後まで「お笑い」にこだわり続けたのがちょっとびっくりしたというか。ネタバレになっちゃうのでなんとも言えませんが、そこまで「お笑い」にこだわるか!とたぶん読んだ人ならだいたい思うはず

06/03/24 - の記事

侵略する少女と嘘の庭

タイトル:侵略する少女と嘘の庭(小説:MF文庫J)
作者  :しみずまりこ:清水マリコ
絵師  :toi8
デザイン:?
編集  :?

嘘シリーズの魅力の一端は、おとぎ話的な感覚にあります。
この巻では比較的不思議要素は弱めになっていますが、やっぱり健在。