名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

かみつきれいにー:カミツキレイニー

12/08/25 - の記事

憂鬱なヴィランズ (ガガガ文庫)

タイトル:憂鬱なヴィランズ (ガガガ文庫)(小説:ガガガ文庫)
作者  :かみつきれいにー:カミツキレイニー
絵師  :キムラダイスケ
デザイン:?
編集  :?

これは……

作品の表面的な要素だけ切り出すと、『絵本の”悪役”によって異能を貸し与えられた者が欲望へのストッパーが外れ、事件を引き起こす学園伝奇もの』と、割とありがちな物語としか思えないのですが、実際に読んでみると独特な雰囲気を持った作品なのがわかります。

この物語を評価するときは必ず最後まで読み終えてください。
おそらく、読み始めと読み終わりで全く印象が異なっているはずです。

いわゆる替えのきかないオンリーワンな作品です。黒枠おすすめ。

11/05/20 - の記事

こうして彼は屋上を燃やすことにした

タイトル:こうして彼は屋上を燃やすことにした(小説:ガガガ文庫)
作者  :かみつきれいにー:カミツキレイニー
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ大賞>受賞作。

ガガガ文庫らしからぬ?すごくまっとうな青春小説。
いずれも心に様々な傷を持った者同士が、学園の屋上に集まり、「オズの魔法使い」の配役よろしくその傷と向き合うというもの。
ガガガ文庫はなにげに青春小説率の高い文庫なんですが、尖りまくった話が多いので、ある意味直球は希少価値と言えるかもしれません。
初心に返って、まっすぐな話を読んでみてはいかが? おすすめ。