名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

緋呂河とも

07/09/08 - の記事

タクティカル・ジャッジメントSS 4 詐欺師の生まれた日

タイトル:タクティカル・ジャッジメントSS 4 詐欺師の生まれた日(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :しわすとおる:師走トオル
絵師  :緋呂河とも
デザイン:?
編集  :?

先月後半から今月にかけて割といいペースで消化してるなあ、うんうん。

すっかり定番化した裁判もの。
今回の短編では……といっても、肩肘張らないコメディ色が強い話ばかりですが……民事裁判の話が出てきます。
家賃を払ってくれないから立ち退け!とかいうアレですね。
某「行列の出来る法律相談所」ではないですが、非常に親しみやすく法律にとけこめるのがこの作品のいいところ。
ネトゲ内のPKについての
刑事事件無敗を誇る山鹿が、なぜ民事に手を出さず刑事専門になったのか、その辺の経緯が例によっておもしろおかしく綴られます。

06/11/21 - の記事

タクティカル・ジャッジメント (9)

タイトル:タクティカル・ジャッジメント (9)(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :しわすとおる:師走トオル
絵師  :緋呂河とも
デザイン:?
編集  :?

とりあえず第一部完。とはいえまだ続くのは確定のようです。
勝率10割、刑事裁判不敗の弁護士山鹿善行による、法廷エンターテイメントです。普通の法廷ものと違って、主人公自ら偽証とか証拠の偽造までやろうとするあたりが無茶ですが、でも基本的に法律関係の部分は実にしっかりと組まれているので、リアリティがある。
特にこの巻ではとうとう山鹿弁護士が、殺人の罪を着せられて逮捕されてしまい、日頃からの恨みを買っている検察側から何が何でも有罪にしてみせるという意気込みの中、どうやって自分の無罪を勝ち取るか?というおもしろい構成になってます。