名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

こばやしめぐみ:小林めぐみ

08/06/22 - の記事

片手間ヒロイズム

タイトル:片手間ヒロイズム(小説:一迅社文庫)
作者  :こばやしめぐみ:小林めぐみ
絵師  :ゆうきしんいち:結城心一
デザイン:?
編集  :?

えーと、少々説明が難しいですね。

まず読み始めの印象。
あの名作「食卓にビールを」シリーズの雰囲気そのままの、非日常なのに主人公にとっては日常なシュールなSF……でした。
ちょっと恋模様も入ってるけど、まあおまけみたいなものかなーと思っていたのです。

が。
最後まで読んでみたら、(書き下ろしの連作短編形式なのに!)時間ものになっていたという不思議。
そもそも小林めぐみという書き手自体が読者を選ぶ傾向があるんですが、こりゃまたすごい代物ですねえ。私は楽しめましたけど。

07/07/09 - の記事

食卓にビールを6

タイトル:食卓にビールを6(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :こばやしめぐみ:小林めぐみ
絵師  :剣康之
デザイン:?
編集  :?

女子高生で人妻で作家で理系オタクで何が起きようとも全然動じない「私」のちょっとおかしなSF的日常を描いた物語。
いつも飄々として、人を食ったような展開で、それでいてけっこうシュールでもあったりする連作短編の数々。
これを読まずしてライトノベル好きを語るなかれ!

燃え燃え展開とかそういうものとは無縁なので多少好みはあるかもしれませんが、未体験なら一度はお試しを。超おすすめ。

06/10/09 - の記事

星屑エンプレス2 きりきりなぼくの日常

タイトル:星屑エンプレス2 きりきりなぼくの日常(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :こばやしめぐみ:小林めぐみ
絵師  :ぽぽるちゃ
デザイン:?
編集  :?

対外的には20歳の外見、でも諸事情あって実際には10歳な帝国皇女ナオシスタ。そのナオシスタに「事故」で殺されてしまい、サイボーグとして蘇って帝国の備品になってしまった犯罪捜査官志望の主人公の受難?を描写するコミカルSF第2弾。
「食卓にビールを」ほどではないですが、作品から漏れてくる表現しがたい緩さが特徴です。
これはもう合う人には合うし、合わない人にたるく感じそうとしかいいようがないですね。私はこういう緩さは好きですけれど。